□ | 2003年8月26日 |
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日本最大のインターネットショッピングモールを運営する楽天株式会社(本社東京都目黒区・代表取締役会長兼社長 三木谷浩史・以下 楽天)と、PHPとオープンソース・ビジネスを推進する、ゼンド・オープンソースシステムズ株式会社(本社 東京都港区・代表取締役 角田好志・以下 ゼンド社)は、世界でトップシェアの Web スクリプト「PHP」を、大型 Web サイトにおいて活用するための技術提携をすることを発表します。 楽天は、これまでにも「楽天市場」をはじめとする楽天グループのサイトにおいて、高品質のサービスを提供するために、商用/オープンソースを問わず、様々な技術を活用してまいりました。今後は、より一層低コストで高品質なサービスを提供していくために、PHP での開発における技術サポート、新技術導入、開発体制、セキュリティ面で、より強化体制を構築します。 今回の技術提携は、この様な背景のもとに、PHPを用いた大型Webシステムへの活用を推進するもので、内容は以下の通りです。 (1) 大規模WebサイトにおけるPHPに関する技術の評価 (2)「LAMP」(※1)技術の周辺ツール群の調査および評価 (3) 共同技術セミナーの開催 (4) 大規模WebにおけるZend製品の採用 など 具体的には、定例技術打合せを実施し両社における技術提携内容の推進を図り、各種技術評価やスケジュールなどを検討します。 共同技術セミナーについては、11月中旬に、PHPのコア開発者であるイスラエルZend社CTOのZeev Suraski氏やMySQLのコア開発者を講演者として招き、楽天の技術責任者の話も加えて開催する予定です。 なお、楽天での Zend 製品の採用については、現在、以下のような PHP 周辺の新技術について導入検討をしています。 ・「Zend Studio 2.6日本語版」(開発デバッグ・ツール) ・「Zend Performance Suite 3.0 日本語版」(高速化ツール) また、ゼンド社は、「楽天市場」内に「Zend PHP Square」」を出店し、前述のZend製品の他に、「LAMP」(※1)技術により開発されたゼンド社パートナー企業開発のパッケージ製品や、RedHatLinuxパッケージなどの販売も併せて実施していきます。 ゼンド社では、オープンソース技術「LAMP」の普及を推し進めています。今回の技術提携をベースに、大規模Webサイトでの「LAMP」技術活用を推進し、社内Webや業務処理も含めて、コンサルティング事業を推進していきます。 (※1) 欧米においては、Webシステムの構築で利用されるオープンソース技術の頭文字をとった「LAMP」(Linux apache MySQL PHP)という言葉が広く普及しています。日本も、ようやくオープンソースのビジネス活用が本格化してきており、オープンソース技術の関心の中心は、これまでのLinuxやapacheの基盤技術から、MySQL(データベース)やPHP(スクリプト)など、ユーザ・アプリケーションに近い技術に移りつつあります。 (※2) Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における登録商標または商標です。 (※3) その他、記載されている会社名、製品名は、各社の商標または登録商標です。
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