売れるためのストーリーを設計する“営業の頭脳” 企画プランナー / S.H / 2009年入社

企画力・アイデアを活かしてプランナーへ

前職は小さなベンチャーの広告代理店で、テレビ、ラジオ、SPなど広告のイロハを学んだり、支社の立ち上げにも携わり、いろんなことを経験しました。もっと大きな会社で自分の力を試してみたい。ネットマーケティングのスキルを身に付けたい。と思っていたところで、偶然出会ったのが楽天でした。ご縁あって今に至ります。

最初は、ナショナルクライアントに直接営業をかけるチームへの配属となりました。当時の楽天は、バナーやメール広告を代理店向けに販売するのが主流だった中、直販を強化していこうと新しく部署を立ち上げたタイミングでしたので、ネット業界について勉強しながら、前職で培ったクライアントとの折衝力や企画提案力を活かして営業していました。そのうち、企画力が評価され、2年後にプランナーへ抜擢されることとなります。

当時のプランナーは私を含め3名。クライアントの課題にあわせ、いかに尖った企画を提案できるか。楽天のオリジナリティーに加え、アイデアや発想力が求められ、職人のようにこだわって企画を創っていくスタイルでした。楽天の成長とともに、扱うメディアが増え、営業も増員し、売上もスケールアップしなくてはならなくなり、プランナーに求められるものは、特殊な企画から汎用化できるものへと変わっていきました。

企画プランナー / S.H
企画プランナー / S.H

楽天ならではの売りのストーリーを考え展開していく

楽天の資産は、メディア、データ、テクノロジー、それに加えて幅広いソリューションを持っていること。これらを、どのように活用すればクライアントのマーケティング活動に貢献できるか。イチから考えていくには知識や経験が必要となってきます。そこで、いくつかの資産を組み合わせたパッケージ商品があれば、営業も売りやすいのではないか、と。売れるための企画・ストーリーを設計し、営業へ展開していくのが私達の役目となっています。売りのストーリーを考える上でロジックは欠かせないし、そこにアイデアがなければ人は動かせない。難しいシナリオだと、営業が使いこなせない。そのバランスを考えるのが難しいところですね。

生活者から自社の商品認知を獲得したい場合、テレビCMは欠かすことができないプロモーションです。しかし、テレビCMでは広く不特定多数の生活者にリーチするため、本当にアプローチしたいターゲットユーザーの含有率が低かったり、限られた予算の中で、効果を出すだけの投下量を出稿できなかったりしますが、楽天では、国内最大級の会員情報と楽天市場のお買い物データを活用し、狙ったターゲット層へのリーチ最大化を実現します。例えばオムツメーカーの場合。1年間で生まれる赤ちゃんは約100万人。専門誌の領域でいえば約15万人にアプローチできると言われていますが、楽天市場のマタニティジャンルを使っているユーザーは、その数倍存在します。大げさに言えば、世の中の大半の妊婦さんにリーチすることができると言える。マタニティ(出産前の方)以外にも、ベビー(出産した方)でもセグメントすることができるので、バナー広告や動画広告を通じて、効率的なコミュニケーションを展開し、商品認知や購買意向度を上げていくことができるのです。これは楽天の資産だからこそできることですし、トリガーにもなるところ。こういう提案方法をパッケージとして企画書にまとめれば、オムツがシャンプーに変わっても、食品や飲料に変わっても、営業はベストなシナリオを提案することができ、クライアントにも楽天を使うメリットを伝えやすくなります。プランナーは、まさに当社のビジネスのダイナミズムを実感できるポジションでもありますね。

「楽天といえば…」というメジャー商品を手掛けたい

プランナーはこれまで、営業部の中にいたのですが、2015年4月から企画部として独立しました。メンバーも当初3名だったのが10名近いチームへと大きくなってきました。

これまでは、あるものを組み合わせてプランニングする企画に注力していましたが、今後は今あるものをリパッケージしながら、新商品の企画開発に注力していこうとしています。

今後の目標としては、楽天の中でヒット商品・ヒットソリューションを創りたいですね。「これを仕掛けたのはあなたでしたか」と言われるような、確固たる実績を生み出せたらと思っています。そのヒントは、楽天のデータなのかもしれません。私たちが持っているメディアが、競合との圧倒的な差別化を持つメディアになり、楽天を利用することで、より効果的な広告提案ができることを、自分の手で世の中に広めていきたいですね。

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