「Sustainability Action Award」で社内のサステナブルな取り組みを表彰!

「サステナビリティ」と聞いて皆さんは何が思い浮かびますか?「リサイクル」、「節水」、「プラスチックの袋を避け、マイバッグを持参する」・・・。もちろんそれらも立派なサステナビリティに向けたアクションですが、気候や環境にまつわる問題だけに限りません。「ジェンダー平等」、「福祉の推進」、「国内の不平等の是正」などいった、様々な課題が「SDGsの17の目標」に記載されています。その中には、「この活動もサステナビリティにつながる活動なんだ!」と気づくものがあるかもしれません。

楽天をよりサステナブルな会社にするために、昨年、グループのサステナビリティを基調とした取り組みについて表彰する社内イベント「Sustainability Action Award」を開催しました。今回は、この取り組みについて紹介します!


「サステナビリティ」について新しい気づきを得られるイベント

「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」ことをミッションに掲げ、楽天は創業以来、よりよい社会の実現を後押しするために、事業活動を通じた社会課題の解決に取り組んでいます。そんな楽天が提供するサービスは70以上。多岐にわたる分野で、様々な角度から「サステナビリティ」に取り組んでいます。

様々な「サステナビリティ」の取り組みから特に優秀な取り組みを表彰する社内イベント「Sustainability Action Award」を昨年12月に実施しました。
社内公募によりエントリーを募集し、応募に参加したのはなんと総勢約500名の従業員による29チーム!その中から書類審査で選ばれた8チームが最終選考会に進み、プレゼンテーションを行います。その後、社内の審査員や一般審査員の投票を行い、優勝チームが選ばれるといった流れです。

もちろん発表する内容はそれぞれの事業部らしさ溢れるもので、多岐にわたっています。例えば「楽天モバイル」事業で、親子向けに実施した「子どもと学ぶスマホのマナー」教室では、SNSのマナーやログインIDのセキュリティなど、インターネットの正しい情報を提供するといった取り組みです。ほかにも、お互いのことについて話し合うボードゲーム「WAAANI」を開発して、価値観が異なるチームメンバーについて相互理解の促進を行ったチームなど、「これもサステナビリティの一つなんだ!」と新しい発見につながる取り組みがたくさんありました。

そんな多様な取り組みの中で、今回最優秀賞であるGrand Prizeに選ばれたのは「楽天エナジー」のチーム。節電の達成で「楽天ポイント」がゲットできる!といった取り組みでした。この記事では、「楽天エナジー」の担当者と、このイベントの企画をしたサステナビリティ部の担当者にインタビューを行いました。

まずはこのイベントについて、サステナビリティ部のHanaさんに伺います!

サステナビリティ部Hanaさん

——「Sustainability Action Award」を行うことになったきっかけを教えてください。

Hana: 楽天は創業25周年となる2022年に、「Tech & Green」というスローガンを掲げました。その25周年の取り組みの一環として、サステナビリティをあらゆる面で追及する企業文化を醸成するためになにかイベントをやりたいとなったことがきっかけです。そんな動きがある中で「Sustainability Action Award」が発案され、事業部同士のサステナビリティへの意識向上にもつながり、サステナビリティ部としても各事業部の動向を詳しく知ることができる素晴らしいアイデアと感じ、取り組みが始まりました。

——今回の選考はどのように行ったのでしょうか?また決め手となったのはどういったところでしょうか?

Hana:まず、サステナビリティ部で書類審査を行い、29チームの中から最終選考に進む8チームをリストアップしました。最終選考会では、8チームによるプレゼンテーションを経て、アワード受賞チームを決定しました。

評価の観点は“Action”、“Collaboration”、“Impact”の3つです。
“Action“は、従業員自身が主体的なアクションや試行錯誤をしているか。”Collaboration“は社内外の多様なバックグラウンドを持つメンバーやステークホルダーと協働しているか。”Impact”は楽天のステークホルダーにポジティブなインパクトがあるか、あるいはネガティブなインパクトはないか。この3つの観点で取り組みを評価しました。

2022年、本アワードの第1回目の開催では、「まずは何かしらのアクションしてみた」というような取り組みが多い印象でしたが、2回目となる2023年は、アクションのみならずインパクトの創出を狙った取り組みが増えたと感じています。審査員としてご協力いただいた外部の専門家もそういった点を評価されていたと感じました。

—— 2回目の実施とのことですが、前回より変更した箇所などはありましたか?その結果どのような反響があったか教えてください。

Hana: 2023年の大きな変更点は二つあります。一つめは、最終選考会を社内イベントとして実施したことです。2022年は、応募された取り組みの資料を各審査員が確認し、スコアをつけて最優秀チームを決めるような構成でした。しかしながら、2022年の振り返りを通じて、自分たちの取り組みを自分たちの言葉で直接審査員に伝えたい、という要望が従業員からあがりました。

そのため、2023年はオフラインで開催し、従業員自身が、自分たちの取り組みについてプレゼンテーションできるように変更しました。

二つめは、外部審査員を増やしたことです。このアワードの審査員は外部の専門家と楽天の従業員で構成されています。外部審査員を増やしたことで、ステークホルダーが、楽天に対してどのように期待しているのかを知る貴重な機会となりました。また、イベントにはサステナビリティに関心がある従業員も参加できるようにしました。従業員のサステナビリティへのマインドを醸成する一助となったと感じています。

——  実際にこのAwardを行ってみて、いかがでしたでしょうか。

Hana: 楽天内のサステナビリティへの取り組みは様々で、これまでは網羅的に把握することが難しいと感じていました。このアワードがあることで、楽天内のサステナビリティに向けた取り組みの種を見つけられるようになりました。

——実施するうえで大変だったことはありますか。

Hana: サステナビリティに関する取り組みにもかかわらず、取り組んでいる従業員がそのように認識していないケースが多々ありました。「サステナビリティ=環境」と捉える方も多くいます。サステナビリティには多様な課題が含まれていること、従業員の様々な取り組みがそういったサステナビリティの課題解決につながっていることを認識してもらうことが最も大変でした。今後も、勉強会やe-learningをはじめ、従業員向けの情報発信を通じて、従業員の皆さんのサステナビリティへの理解をより深めていきたいです。

——今後どのような取り組みを行っていきたいか、次回実施に向けた目標など、展望を教えてください。

Hana: 2023年の応募プロジェクトには、総勢約500名の従業員の皆さんが関わってくれました。ですが、持続可能な社会の実現のためには、事業を通じた取り組み、ボランティアメンバーによる取り組みにかかわらず、さらなるアクションが必要だと感じています。

サステナビリティが楽天の真の企業文化となるように、従業員の皆さんと一緒にサステナビリティへの取り組みを加速させていきたいです。

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続いて、最優秀に選ばれた「楽天エナジー」のチームにもお話を聞いてみたいと思います!

コミュニケーション&エナジー開発部 Jayさん

——アワード受賞おめでとうございます。まずは受賞したお気持ちをお聞かせください。

Jay: ありがとうございます!受賞するとは思わなかったので、嬉しい限りです。最終選考に進んだ他の取り組みは、グループ内でも大々的に広報されているものが多かったので、なんとなく取り組みについては知っていましたが、他のチームの取り組み一つ一つ聞いていると、どれも素晴らしく、我々のチームは到底選ばれないだろうなと思っていました。

——受賞した取り組みの概要を教えてください。

Jay: 私たちの取り組みは、環境省の「ナッジ×デジタルによる脱炭素型ライフスタイル転換促進事業」として行われている事業の一つになります。楽天グループの地域創生事業部と共に、「楽天エナジー」を含めた様々な楽天の事業部がそれぞれのプロジェクトに取り組んでおり、その中で「楽天エナジー」はユーザーに節電を促し、二酸化炭素の排出削減を促進するプロジェクトを実施しています。

——この取り組みで、苦労された部分や工夫された部分などあれば教えてください。

Jay: 電力使用量の調節をいかにうまくコントロールし、節電効果を最大限にするとともにビジネス的にもきちんと守れるか工夫しましたね。今回の取り組みでは、電力需要が高くなるときの予測とその時いかに節電を促すかがポイントでした。節電をより促進させるために「楽天エナジー」だけでなく、「楽天チェック」や「楽天ポイントカード」の事業部からご参画いただいた方々の積極的なご協力を得て、充実した取り組みを作り上げることができたと思います。

——今回応募したきっかけを教えてください。

Jay: せっかく公共利益を目的として環境省と一緒に事業を行っているので、取り組みの発信につながればと思い、応募してみるか、と思ったことがきっかけですね。

——アワード受賞後、チーム内・周りの反響はありましたか?

Jay: ありましたね!やはりプロジェクトになると、関わっているメンバーしか具体的な内容に触れることはありませんが、「楽天エナジー」が取り組んでいるこのプロジェクトについて、改めて多くの人にその詳細を伝えることができました。また、「Sustainability Action Award」にエントリーした、楽天内で行っている様々な取り組みについても知ることができて、みんなが初めて気づいた取り組みもあるなど、反響は結構あったと思います。

——本取り組みに限らず、「楽天エナジー」チームとして、サステナビリティに対して、今後どのような展望をお考えでしょうか?

Jay: まずは、節電トライにおいてお客様が節電成果やカーボンニュートラルへの貢献を実感できる仕組みを構築することで、より節電効果を高めていきたいと思っています。将来的には、再エネの販売など、「楽天エコシステム」に関わる個人・法人が利用できるサービスを提供し、経済圏全体のGX(グリーンエクスチェンジ)に貢献できればなと思います。

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このイベントを通して事業部、サステナビリティ部ともに新しい気付きを得る機会になったことが伺えました!さらに参加している事業部にとっては、自分たちが行っている取り組みを、参加者や審査員をはじめとする多くの方々に知ってもらう嬉しさも感じることができたのではないでしょうか。

また、外部審査員としてご参加いただいた、独立行政法人 国際協力機構 サステナビリティ推進担当特命審議役企画部 サステナビリティ推進室長 見宮美早氏より、以下コメントをいただきましたので、ご紹介します。

「楽天のビジネスの強みや特性を生かし、人や社会、環境への思いがこもったアクションにワクワクしました。なんのために、誰のために、どうやって、持続可能性に関する課題を解決していくのか。簡単な解はないからこその挑戦になります。今回発表されたアクションが、楽天で働く方々の意識や活動に取り込まれ、また、本来業務とも連携・包括することで、より自発的に持続的に、日本社会や世界に貢献することを期待します。」

明確な「正解」がないからこその挑戦。それはサステナビリティにおいても、それ以外のことにおいても当てはまることかもしれません。楽天はこれからも、持続可能な社会の実現を目指し、たくさんの挑戦を行ってまいります。

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