ボランティア休暇を通じて、「農家ハンター」の取り組みや課題について学んできた!

楽天では、「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」というミッションを企業文化として根ざすための一環として、2020年3月よりボランティア休暇制度を導入し、従業員による自発的なボランティア活動を支援しています。今回は、実際に制度を利用して、ボランティア体験を行ったHanaさんとSayakaさんのレポートをお届けします。


私たちが取り組んだジビエツーリズムへのボランティア活動

楽天には、年間で5日間まで取得できるボランティア休暇制度があります。地域・社会における公益的な活動に対して、役務や知識の提供を無償で行うことが本制度の対象です。ボランティアには様々な種類があり、河川の清掃のような地域美化・環境保全の活動はもちろんですが、例えば社内のデザイナーが、学校で学生向けにロゴの作り方を教えるワークショップを開催するといった、各従業員がもつスキルを活かしたプロボノ活動も対象になります。

今回、私たちがボランティア休暇を取得し、向かった先は熊本県宇城市にある戸馳島。そもそも戸馳島では、ここ20年でイノシシの個体数は約3倍に増えており、その被害は地域の大きな課題となっています。島で、鳥獣被害から守る活動している「くまもと☆農家ハンター」(以下「農家ハンター」)が、私たちのボランティア先です。

農家ハンターの共同代表を務める宮川将人さんは、「イノシシという”厄介者”を”自然の恵み”に転換する仕組みをつくることで、イノシシを介した地域コミュニケーションの活性化を図りたい」と話します。その活性化の一環として始まったジビエツーリズムは、自然を楽しみ、地域の現状について学ぶ、そんな新たなきっかけを提供する場となっています。

しかし、ジビエツーリズムの参加者は主に親子連れなど、ご家族での参加が多く、もっと若者たちに参加してもらえないか?という悩みを宮川さんは抱えていました。そこで、私たちが日頃、企画職として地域のステークホルダーと協働している経験を生かし、ジビエツーリズムの現状を分析し、よりたくさんの若い方にも参加してもらうためのアイデアの検討や提案を行うお手伝いをしました。

実際に体験することで見えてきた新たな可能性

まず、私たちはアイデアを出す前に、ジビエツーリズムを実際に体験し、体験者の目線でインプットをしてみるところからスタートしました。

ジビエツーリズムのスケジュール(一部)

農家ハンターは、鳥獣被害から地域を守るために、鳥獣の調査や農作物の防護、害獣の捕獲などを行っています。こういった日々の害獣捕獲の努力は着々と結実し、イノシシに農地が荒らされ、農業をやめざるをえなかった農家の方が、再び農業を始めることができる環境にまで回復してきているそうです。

ジビエツーリズムでは、その活動の一端に実際に参加でき、イノシシの足跡がないかを探したり、罠仕掛けのお手伝いをしたりします。自分たちが活動を体験するだけでなく、実際の行いを通じて地域に貢献できたと感じられるのは、大きな魅力の一つと感じました。

復活した農地を見学する様子

また、宮川さんは、イノシシなどの鳥獣被害から地域を守る活動をしている傍らで、もともとは宮川洋蘭という会社を経営しています。「楽天市場」でも「森水木のラン屋さん」という店舗を出店し、蘭の販売を行っています。私たちも、サステナブルな未来を目指した取り組みを勉強するため、その現場に入らせていただきました。

そこではたくさんの蘭が栽培されており、1株1株が各々の鉢に植えられていたのですが、その並んだ鉢に秘密がありました。

環境に配慮した取り組みとして、蘭を栽培する鉢には、一般的には陶器鉢を使用するところ、とうもろこしの芯を使ったエコポットに変え、蘭を固定するための鉄の支柱を竹製のものに切り替えるなど、環境負荷に配慮した商品デザインになるよう模索している最中だそうです。

楽天グループでは、子会社を含むグループ全体として2023年までのカーボンニュートラル達成に向けて、エネルギー利用の効率化や、使用する電力の100%再生可能エネルギー化を進めています。森水木のラン屋さんでも、蘭を育てるために利用する電力を再生可能エネルギーへ切り替えているそうです。

こういった宮川さんの環境配慮への取り組みも、何かジビエツーリズムをより盛り上げるためのヒントにつながるのではと考えました。

ジビエツーリズムの魅力を引き立てるアイデアを考える

ジビエツーリズムや店舗見学でたくさんの学びを得た後、私たちは企画検討を行いました。

都市で働く若者のペルソナ分析や、魅力的と感じた体験情報の整理をし、若者のニーズが見込めそうな、食・自然・マインドフルネスをテーマにしたWell-beingな体験アクティビティや、ワーケーション需要に対応するための長期旅程を想定した二泊三日のツアーコンテンツなど、より魅力を引き立てるようなアイデアを提案してみました。

これらのアイデアは、上記でご紹介したようなサステナブルな取り組みはもちろん、現地に住む方々にとっては当たり前のことでも、あまり自然に触れる機会の少ない若者にとっては新鮮さを感じさせ、関心を引き寄せるのではないか、観光資源につなげられるのではないかと思い、着想したものです。

実際の提案資料

イノシシを地域の宝に変える挑戦へ

私たちのボランティア活動を受けいれてくださった宮川さんに、これまでの取り組みや、今回の感想について伺いました。

「SDGsというものに、初めて出会ったのは2018年春に訪れた楽天本社でのことです。私たちのゴールとアクションを明文化し、微力でも無力じゃない、と活動を続けてきたところ、楽天さんと共に国連のSDGsの優良事例として紹介され、多くの人に知っていただけるようになってきました。

そんな中、地域課題を多くの方に知ってもらうためにと企画したジビエツーリズムですが、どうやって盛り上げればよいかと悩んでいる時、今回、楽天の従業員の方からお声かけいただき、迷わずモニターをお願いしました。

すると、ボランティア休暇としてお二人で戸馳島までお越しくださり、私たちが気づかない色んなものを発見し、丁寧にフィードバックしてくださり感激しました。いただいたフィードバックも前向きに検討し、これからもイノシシを地域の宝に変える挑戦を続けることで、地域コミュニティの活性化につながるような関係人口作りと持続可能な農村作りを実践していきたいと思います」

都市部で暮らす多くの方にとって、自然と触れ合う機会は少ないように思います。環境に関するニュースを目や耳にしながらも、実際にどんな問題が起きているのか具体的にイメージをすることは難しいものです。私たち自身も、このジビエツーリズムを通して、実際に体験をしながら学ぶことで、身をもって感じることができました。

また宮川さんだけでなく、様々な社会課題に挑戦する楽天のステークホルダーは多くいらっしゃいます。私たちも、楽天の多様なステークホルダーと共に、「楽天のアセットをどのように活用すれば、地域の課題を一緒に解決できるのか」また「個人としてどんなアクションができるのか」を考えるヒントを、ボランティア活動を通じてたくさんいただき、素晴らしい経験をさせていただきました。

今後も楽天の事業を通じた取り組みだけでなく、ボランティア休暇のような制度を活用し、個人としても社会のエンパワーメントに貢献していければと思います。

ちなみに、「楽天ふるさと納税」のこちらのページから戸馳島のある熊本県宇城市に寄付をすると、返礼品として、このジビエツーリズムが体験できます。ご興味がある方はぜひご体験ください。

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