楽天シンフォニー株式会社(以下「楽天シンフォニー」)は本日、認定を受けた(注1)船舶サイバーセキュリティ企業であるCydome Security Ltd.(以下「サイドーム社」)、および船舶設計・文書管理のAIソリューションを提供するLattice Inc.(以下「ラティス社」)とパートナーシップを締結したことを発表しました。本パートナーシップを通じて、提供する船舶サイバーセキュリティソリューション「Rakuten Maritime」の機能をさらに拡充し、新造船のみならず既存船を含む全船種と造船会社へと、設計から運用に至るまで船舶設計プロセスのライフサイクル全体を通じて、AIによる自動化でITと運用技術の包括的なセキュリティを提供していきます。
- 楽天シンフォニー株式会社
楽天シンフォニー、サイドーム社およびラティス社とパートナーシップ締結により「Rakuten Maritime」の船舶サイバーセキュリティ機能を拡充
「Rakuten Maritime」は、船舶サイバーセキュリティにおける以下の主要な課題に取り組みます。
1)既存船および運用技術へのセキュリティ提供
これまで、多くのサイバーセキュリティソリューションは、主に新規建造の船舶やITシステムに焦点を当てており、数万隻にのぼる既存船や、それらの航海・機関制御といった運用技術が必要とされる環境に対しては、十分な対策が行われてきませんでした。
「Rakuten Maritime」はサイドーム社との連携により、国際海事機関(IMO)の「サイバーリスク管理に関する決議(MSC.428(98))」、国際船級協会連合(IACS)の「船舶のサイバーレジリエンスに関する統一規則(UR E26 / E27)」、米国沿岸警備隊(U.S. Coast Guard)の要件、欧州連合(EU)の「ネットワーク・情報システムセキュリティ指令(NIS2)」といった主要な規制に準拠し、新造船のみならず、世界各地で運航する膨大な既存船に包括的なサイバーセキュリティを提供します。サイドーム社の技術は、多重防御とリアルタイムの脅威検知を実現します。また、単一ダッシュボードによる船内リスク管理や、人の手を介さない「ゼロタッチ」運用を実現し、多様なシステムが混在する船隊においても、迅速かつ大規模なセキュリティ導入を可能とします。
2)AIによる自動化で船舶設計プロセスのセキュリティを拡張
船舶の設計における非構造化データや従来型のワークフローは、これまで潜在的なサイバー脅威や運用上のリスクを抱えてきました。
「Rakuten Maritime」はラティス社との連携により、船舶の設計データを標準化されたデジタル資産へと変換することで、造船における意思決定についてAIを用いて自動化し、運用上のリスクや稼働停止時間を最小限に抑えます。これにより船舶設計プロセスにおけるセキュリティを拡張します。また、同社の「YardGrid」システムを活用し、船舶建造時の膨大な技術文書や設計データを体系的に構造化・インデックス化することにより、設計ミスを削減し、プロジェクト全体の品質と効率を向上させます。
楽天シンフォニーのインターネットサービスビジネスユニット プレジデントであり、本ソリューションを統括するライアン・ソンは、次のように述べています。「今回のパートナーシップは、海事分野におけるデジタル変革を推進し、安全性と運用効率を飛躍的に向上させる大きな一歩です。サイドーム社およびラティス社と共に、船舶の設計から運用に至るライフサイクル全体を網羅し、あらゆる船舶に不可欠となるサイバーセキュリティの課題を解決します。これにより、『Rakuten Maritime』のグローバル市場への展開をさらに加速させてまいります」
サイドーム社のCEOであるニール・アヤロン氏は、次のように述べています。「『Rakuten Maritime』とのパートナーシップは、船舶サイバーセキュリティの国際的な基準を強化するものです。船隊を支える堅牢なサイバーセキュリティのデジタル基盤を提供することで、サイドーム社は『セキュア・バイ・デザイン』のフレームワークを船舶のライフサイクル全体に拡張し、将来的なあらゆるニーズに応えます。このパートナーシップは、乗組員の身体的安全性と国際的なサプライチェーンにおけるデジタル基盤の強靭化に不可欠であるだけでなく、多くの地域で導入が進む新たな規制への準拠においても極めて重要な役割を果たします」
ラティス社のCEOであるサンウォン・カン氏は、次のように述べています。「『YardGrid』による文書管理へのイノベーションを、『Rakuten Maritime』を通じてグローバル海運市場へお届けできることは、当社にとって極めて重要なステップと捉えています。造船において膨大な技術文書を構造化することは、競争力強化に直結し、AIによる変革を推進するうえで重要な前提条件となります。私たちは『YardGrid』の専門性を世界中の造船現場に広めていきたいと考えています」
楽天シンフォニーは、「Rakuten Maritime」の機能強化により、船舶の設計から運用段階に至るまで、エンドツーエンドの包括的な船舶サイバーセキュリティーを提供し、安全で効率的な海運の実現にグローバルで貢献してまいります。
(注1)日本海事協会(ClassNK)およびイタリア船級協会(RINA)の認定を有する
■サイドーム社について
サイドーム社は、海事産業およびインフラ事業に特化したサイバーセキュリティのパイオニアです。船級協会認定(ClassNK、RINA)取得の受賞歴のある同社のソリューションは、海事専用プロトコルを含むITや運用技術、通信資産、ネットワークを保護します。AI駆動型の異常検知、自動脆弱性スキャン、船隊全体のリスク管理、人の手を介さない「ゼロタッチ」運用の機能を備えており、多重防御を提供すると同時に、運用を簡素化し、国際海事機関(IMO)、国際船級協会連合(IACS)、ネットワーク・情報セキュリティ指令(NIS2)、米国沿岸警備隊などの国際的な規制への準拠にも迅速に対応可能です。
■ラティス社について
ラティス社は、2023年に設立された法人顧客向けのテクノロジースタートアップ企業であり、造船・海事分野に特化した非構造化データプラットフォーム「YardGrid」を開発・運営しています。世界有数の造船企業で統合仕様管理システムを構築するなど、数々の主要プロジェクト成功に貢献した実績を有しています。産業現場の膨大な非構造化データや技術文書を体系的に構造化することで、企業のAIトランスフォーメーション(AX)を支援しています。
■Rakuten Maritimeについて
「Rakuten Maritime」は、2024年12月にグローバルで本格提供開始しました。高性能な船舶および自律運航船向けに特別設計されたワンストップのサイバーセキュリティソリューションであり、船舶のライフサイクル全体にわたって包括的なセキュリティ対策を提供します。主要な船級協会である日本海事協会(ClassNK)およびイタリア船級協会(RINA)から革新性を認められ、認証を受けた堅牢な技術に加え、海事クライアント特有の課題に対応するために、カスタマイズされたサポートを行うコンサルティングサービスも提供しています。サイバーセキュリティ、デジタルトランスフォーメーションにおける幅広い知見を活用し、お客様の円滑なコンプライアンス遵守や、揺るぎないサイバーレジリエンスの確立を支援します。「Rakuten Maritime」の詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://rakuten-maritime.com/ja
■楽天シンフォニーについて
楽天シンフォニーは、革新的なモバイルネットワーク技術を用いた通信プラットフォーム事業をグローバルに展開しています。楽天モバイル株式会社が世界でも先進的に商用利用を実現した大規模な仮想化Open RANネットワーク構築の知見を生かし、通信事業者向けのプラットフォームを含む次世代ネットワークの計画・構築・運用に必要なすべての機能を提供しています。楽天シンフォニーは日本に本社を置き、米国、シンガポール、インド、韓国、欧州、中近東アフリカ地域にも現地拠点を置いています。楽天シンフォニーの詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://symphony.rakuten.com/jp
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