楽天グループで通信プラットフォーム事業を展開する楽天シンフォニー株式会社(以下「楽天シンフォニー」)と、VEON Ltd.(以下「VEON」)の完全子会社でウクライナの大手通信事業者であるKyivstar(読み方 : キーウスター)は、ウクライナでのOpen RAN展開における協業の一環として、同国内で実証テストの開始段階に入ったことをお知らせします。
Kyivstarは、管理された実証テスト環境で、楽天シンフォニーのRANポートフォリオのソフトウェアと「Rakuten Cloud-Native Platform」でのテストを実施します。この重要なステップは、全国の基地局への最先端の技術展開に先んじて行われます。本テストは、VEONとKyivstarが約2,400万人のモバイル加入者に対して堅牢で高性能な接続を提供するという強い意志を示すものであり、ウクライナにおいて重要な国家デジタルインフラを展開していくという長期戦略に向けた要となる知見を得ることを目的として実施されます。
この重要なステップを完了した後、両社はウクライナの復興を支え、デジタル未来を再構築するという共通の目標に向けて、協業のさらなる拡大を検討します。
楽天グループ株式会社の代表取締役会長兼社長で楽天シンフォニーの代表取締役会長である三木谷 浩史は次のようにコメントしています。「楽天はウクライナの復興を支援し、同国の長期的なデジタルロードマップを支えるインフラ構築において重要な役割を果たすことができることを誇りに思います。Kyivstarは、Open RANの利点を活用することで、革新的なモバイルネットワーク技術の導入に取り組み、適応性とオープン性を高めることで、自国のデジタル資産を将来にわたって確かなものへとされていくでしょう」
VEONのGroup CEOであるカーン・テルツィオールは次のようにコメントしています。「当社は、Open RAN がウクライナのデジタルインフラ再構築において重要な役割を担うと信じています。楽天グループとの協業により、同社の最先端技術と専門知識をウクライナのデジタル接続分野に導入できることを大変嬉しく思います。国内でのテストの開始は重要なマイルストーンであり、この成功が両社のさらなる協業関係の発展につながることを期待しています」
今回の取り組みは、楽天グループとVEONが戦争中にウクライナを支援するために講じてきた数々の措置に続くものであり、同国の人々、経済、戦後復興への寄与を図るものになります。
楽天グループとしても、戦争中、ウクライナに一貫して支援を提供し、同国の人々、経済、そして戦後復興に向けた取り組みを行ってきました。キーウに専用オフィスを開設したほか、戦争勃発時に速やかにオンライン募金プラットフォームを通じて「ウクライナ人道危機緊急支援基金」を立ち上げるとともに、ウクライナ支援を目的としたTシャツ募金活動を実施し、総額13億円以上(注)の寄付を集めました。
Kyivstar は、ウクライナへの投資をその使命の重要な柱の一つと位置付けているVEON の全面的な支援を受けながら、ウクライナの復興を支えています。VEONは、Kyivstarが同社グループに加わって以来、ウクライナの経済に100億ドル以上を投資しており、2027年までにウクライナのデジタルインフラを再構築するために10億ドルを投資することを約束しています。Kyivstarの最新の投資には、2024年11月に開催されたオークションでの周波数帯の取得と、国全体の接続を維持するためのKyivstarネットワークのエネルギー源確保に向けた継続的な取り組みが含まれます。
(注) ウクライナ人道危機緊急援助基金: 約12.9億円。ウクライナへのチャリティーTシャツ寄付活動: 約5,100万円。
■Kyivstarについて
Kyivstar は、約2,400 万人のモバイル加入者と 110 万人を超える家庭用インターネット加入者を擁するウクライナ最大の通信事業者です。同社は、4Gを含むモバイルおよび固定回線技術のほか、ビッグデータ、IoT、クラウドソリューション、デジタルテレビ、デジタルヘルスなどをベースとしたサービスを提供しています。オランダに本社を置くKyivstarは、NASDAQ および Euronext Amsterdam 証券取引所に上場している国際的な VEONが 100% 所有しています。
詳細については、https://www.kyivstar.ua/(ウクライナ語のみ)をご覧ください。
■VEONについて
VEONは、世界的なデジタルオペレーターであり、現在 6つのダイナミックな市場で約1億6,000万人の顧客に統合接続とオンラインサービスを提供しています。世界人口の7%以上が住む国々で、人々の生活を変革し、個人をエンパワーメントし、より広くデジタルインクルージョンの機会を創出し、経済成長を推進しています。アムステルダムに本社を置くVEONは、NASDAQとEuronext Amsterdamに上場しています。詳細については、https://www.veon.com/ (英語のみ)をご覧ください。
■楽天シンフォニーについて
楽天シンフォニーは、革新的なモバイルネットワーク技術を用いた通信プラットフォーム事業をグローバルに展開しています。楽天モバイル株式会社が世界でも先進的に商用利用を実現した大規模な仮想化 Open RAN ネットワーク構築の知見を生かし、通信事業者向けのプラットフォームを含む次世代ネットワークの計画・構築・運用に必要なすべての機能を提供しています。楽天シンフォニーは日本に本社を置き、米国、シンガポール、インド、欧州、中近東アフリカ地域にも現地拠点を置いています。楽天シンフォニーの提供サービスについては、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://symphony.rakuten.com/jp
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以 上