2025年1月21日
  • 楽天シンフォニー株式会社
  • Telkom Kenya Limited
  • Airspan Networks, Inc.

楽天シンフォニー、ケニアの通信事業者テルコム・ケニア社、米エアスパン社がOpen RAN検証に関する覚書を締結

 楽天シンフォニー株式会社(以下「楽天シンフォニー」)、Telkom Kenya Limited(以下「テルコム・ケニア社」)、Airspan Networks, Inc.(以下「エアスパン社」)は、Open RAN技術の検証やナレッジ共有(以下「本プロジェクト」)に向けた覚書(以下「本合意」)を締結しました。

 3社は、ケニア国内において4GおよびNSA(Non Stand Alone)方式の5Gモバイルネットワークの開発・検証を予定しています。テルコム・ケニア社は、グローバルで市場をけん引する2社と連携しながら、自動化やAIの技術の強化に向けて、オープンで柔軟性の高いネットワークアーキテクチャーの開発・検証に取り組むことで、同国内におけるネットワーク技術の向上を目指します。

 本合意に基づき、楽天シンフォニーとエアスパン社は、テルコム・ケニア社のパートナー企業として検証を支援します。楽天シンフォニーは、無線アクセス装置分散ユニット(DU)および集約ユニット(CU)に加え、業界最先端のネットワーク運用システム(OSS)プラットフォームの提供、エアスパン社は4Gおよび5Gの無線機(RU)とコアネットワークの提供を予定しています。テルコム・ケニア社は、基地局およびコアネットワークの設置場所を確保します。

 テルコム・ケニア社CEOであるムゴ・キバティは次のように述べています。「テルコム・ケニア社は、Open RAN分野における先進的な技術を持つ2社と連携し、AIなどの必要不可欠な技術革新の恩恵を受けることができることを嬉しく思います。本プロジェクトを通して、Open RAN技術導入の利点を得ながら、優れた人材の成長に取り組めることを誇りに思います」

 楽天シンフォニー代表取締役社長であるシャラッド・スリオアストーアは次のように述べています。「楽天シンフォニーは、革新的なモバイルネットワーク構築におけるグローバルな専門知識を生かし、テルコム・ケニア社の技術革新を支援できることを光栄に思います」

 エアスパン社の社長兼最高経営責任者であるグレン・ラクスダルは次のように述べています。「テルコム・ケニア社との最新の通信技術検証に向けた連携は、ケニアをアフリカ地域における技術的リーダーに位置付けることを目指した挑戦的なイノベーションです。エアスパン社は、先進的な4G、5Gソリューションを通じて支援できることを誇りに思うとともに、大規模な商用Open RANネットワークを構築した知見を持つ楽天シンフォニーと協力し、本プロジェクトの実現に貢献します」

 なお、楽天モバイル株式会社は、楽天シンフォニーと協力して本プロジェクトに参画し、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業(JPNP20017)」の成果であるO-RANインテグレーション基盤技術(注)を適用します。

■楽天シンフォニーについて
楽天シンフォニーは、革新的なモバイルネットワーク技術を用いた通信プラットフォーム事業をグローバルに展開しています。楽天モバイル株式会社が世界でも先進的に商用利用を実現した大規模な仮想化Open RANネットワーク構築の知見を生かし、通信事業者向けのプラットフォームを含む次世代ネットワークの計画・構築・運用に必要なすべての機能を提供しています。楽天シンフォニーは日本に本社を置き、米国、シンガポール、インド、韓国、欧州、中近東アフリカ地域にも現地拠点を置いています。楽天シンフォニーの詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://symphony.rakuten.com/

■テルコム・ケニア社について
テルコム・ケニア社は、ケニア国内の個人向け、そして中小企業・政府・大企業などの法人向けに、音声通話・データ通信・金融サービス・ネットワークサービスを含む多様な統合ソリューションを提供するテクノロジー企業です。広大な光ファイバーインフラを活用し、キャリア間トラヒックを扱う主要プロバイダーでもあります。

これらのサービスは主に以下のサービス提供ユニットを通じて提供されています。

  • デジタル部門(データセンターサービス・クラウド・マネージドサービス・コネクティビティ・ブロードバンド・キャリア間トラヒック・バックボーンインフラ)
  • コンシューマー部門(データ通信・音声通話・付加価値サービス(VAS)・コンテンツ)
  • デジタル金融サービス部門(T-kashプラットフォーム)

テルコム・ケニア社は、顧客中心の理念で、革新的で接続しやすい、シンプルな通信ソリューションを提供することに尽力しています。

1999年4月、通信事業者として設立されたテルコム・ケニア社は、Helios Investment Partnersが60%の株式を所有し、残りは政府を通じてケニア国民が保有しています。テルコム・ケニア社は、地上において4,152kmの光ファイバーケーブル網を所有し、ケニア国内でブロードバンド接続の主要提供者として機能しています。また、フジャイラ(アラブ首長国連邦)を経由する5,000kmの海底光ケーブル「TEAMS」については22.5%の株式、モーリシャスを経由する2,700kmの海底光ケーブル「LION2」について10%の株式を所有しています。さらに、東アフリカ海底システムケーブル(EASSy)にも出資しており、情報通信技術庁(ICTA)を代表して、ケニア内の光ファイバーバックボーンインフラ(NOFBI)を管理しています。テルコム・ケニア社は、LION2、EASSy、DARE 1、PEACEケーブルの陸揚パートナーでもあります。詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://telkom.co.ke/ (英語のみ)

■エアスパン社について
エアスパン社は、米国を拠点とする5Gネットワーク向けの画期的で革新的なソフトウェアとハードウェアのプロバイダーであり、他ベンダーとの相互運用性を提供するエンドツーエンドのOpen RANソリューションプロバイダーのパイオニアです。革新的な技術と、5Gソリューションの構築と拡大に向けた大規模な研究開発投資の結果、エアスパン社は、5G屋内・屋外、Open RAN、企業顧客および産業用アプリケーション向けのプライベートネットワーク、固定無線アクセス(FWA)、Air-To-Ground、CBRSソリューションにより、あらゆる規模のモバイルネットワーク事業者が未来のネットワークを今すぐ展開できるよう、万全の体制を整えています。現在、世界100カ国以上のグローバル規模で、約1,000社のお客様に100万台以上を出荷しています。詳細については、以下のウェブサイトをご覧ください。
https://www.airspan.com

(注)関連プレスリリース:楽天モバイル、NEDOにより採択された「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」の研究開発を開始(2023年7月3日)
https://corp.mobile.rakuten.co.jp/news/press/2023/0703_02/

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以 上

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