2016年11月4日
  • 国立大学法人筑波大学
  • 楽天株式会社

筑波大学と楽天、最先端のインターネットを活用した
新しい店舗システムに関する共同実証研究を開始

- 筑波大学に共同研究拠点を開設 -

   楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)と国立大学法人筑波大学(所在地:茨城県つくば市、学長:永田 恭介、以下「筑波大学」)は、インターネットを活用した新しい店舗システムのプロトタイプ開発と実店舗における実証に向けた研究「次世代購買体験をつくる店舗システムの研究」を共同で開始することに同意し、本日、筑波大学構内に共同研究拠点「未来店舗デザイン研究室」および「未来店舗デザイン実験室」を開設しました。

   本共同研究では、最先端のインターネット技術を活用した新しい店舗デザインに基づいたユーザー体験、特に、IoTやAI技術を活用した店舗システムのプロトタイプの開発を目的としています。最終的には、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」に出店する実店舗に、本研究で開発した店舗システムを提供することを視野に入れています。本日開設した研究拠点では、筑波大学芸術専門学群と大学院人間総合科学研究科感性認知脳科学専攻の学生約30名と楽天技術研究所(注1)の開発者など非常勤の研究員4名が初年度の研究に着手します。

   筑波大学は、実験的な課題検証を行う過程で得られた学術的知見を実際のビジネスの現場で試験的に応用することで研究面および社会に貢献することを目的に、企業との共同研究を進めています。楽天とも2010年より次世代eコマースサービスのためのユーザーインターフェース開発の共同研究を行ってきました。また、楽天は店舗と購買者の双方に対して新たな価値を提供するための研究を進めており、インターネットを活用した新しい店舗システムの研究には、利用者の感情を定量化し、客観性を用いて評価する研究である感性・プロダクトデザイン研究が欠かせないと考えていました。このような背景から、感性・プロダクトデザイン研究の第一人者である筑波大学 芸術系長の山中 敏正教授の研究室と楽天は、共同で研究を開始することにいたしました。

   筑波大学と楽天は、今回のインターネットを活用した新しい店舗システムについての共同研究を通じて、学際融合的な研究を進めることで、社会に新たな価値を提供してまいります。

(注1)楽天技術研究所:
インターネットの未来を予測し、新たなテクノロジーを創出するための楽天の研究機関
代表:森 正弥、設立:2005年12月

筑波大学・楽天 新しい店舗システムに関する共同実証研究 概要

共同研究名称: 次世代購買体験をつくる店舗システムの研究
共同研究拠点: 未来店舗デザイン研究室(筑波大学構内)
拠点開設日: 2016年11月4日
参加者: 筑波大学 芸術系 山中敏正教授、内山俊朗准教授、山田博之助教
                           芸術系教員、学生約30名
          楽天 楽天技術研究所 益子宗(客員准教授)、宮谷英理(研究員)、牟田将史(研究員)、
                                         岩淵志学(研究員)
研究項目(予定):
          1. 未来の店舗デザイン(実店舗とeコマースとの連動方法、空間デザイン、サービスデザイン)
          2. 知的商品ディスプレイ(実環境ユーザー興味分析、センシング、ジェスチャインタフェース)
          3. 購買体験のエンタテインメント化(ショッピング支援、拡張現実インタフェースなど)

 

以 上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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