2015年8月19日
  • 楽天株式会社

車両型移動図書館
「楽天いどうとしょかん」をフランスにて運行開始

- 現地NGOと共同で、フランスの子供たちを支援する活動を実施 -

  楽天株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下「楽天」)は本日、フランスのNGO「市民の絆」(Secours Populaire Francais、以下「SPF」)(注1)と、共同でフランス国内の子供たちを対象に包括的な支援活動を実施することに合意しました。第一弾として、これまで日本国内4県で運行してきた車両型移動図書館「楽天いどうとしょかん」(注2)を、海外では初めてとなるフランスにおいて今秋運行を開始します。

  楽天は、2014年9月にパリで開催されたOECD(注3)主催の東北復興支援イベント「東北復幸祭<環WA>in Paris」に「楽天いどうとしょかん」を出展し、イベント終了後はその移動図書館に搭載していた本をSPFに寄付しました。その活動を通じて、子供たちを対象としたSPFの支援活動や理念に賛同し、共同事業の可能性について協議を続けてきた結果、このたび共同での支援活動実施の合意に至りました。
  今回、フランスにおける「楽天いどうとしょかん」には、日本と同様に、幼児から中学生までを対象とした書籍を搭載します。フランスの絵本や児童書に加え、フランス語に翻訳された日本の絵本やマンガなど約2,000冊の本と5台の電子書籍リーダー「Kobo」を搭載し、読書を通じて成長できる機会をフランスの子供たちに提供します。運行する地域としては、識字率の低い子供が多い傾向にあるフランス北部のノール県での展開を予定しており、絵本からでも本を読むことの楽しさを知ってもらう機会を提供することで、同地域における子供たちの識字率向上に寄与することを目指しています。

  楽天グループは現在、アジア、ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニアにて事業を行い、グローバル化を加速しています。CSRにおいても事業展開をしている国・地域を中心に5つの重要項目(注4)においてグローバルでの活動拡大を目指しています(注5)。フランスでは、楽天グループのPRICEMINISTERを通じて事業展開をしており、同社とCSR活動においても連携し、「次世代教育」「コミュニティの発展」の項目に対する活動として、「楽天いどうとしょかん」を展開します。今後、SPFとの包括的な共同事業として、「スポーツ・文化振興」「災害・人道支援」に対する活動の実施も検討しています。

  なお本日より、パリ市内のシャン・ド・マルス公園(エッフェル塔に隣接)にてSPFが主催するイベント「Holidays for All」(すべての人に夏休みを)に、楽天は「楽天いどうとしょかん」を出展します。同イベントは、貧困な状況にある子供たちに夏休み中の旅行機会を提供することを目的としており、経済的な事情で夏休みに旅行することができない子供およびその家族たちを、フランス全土および70カ国から約70,000人招待しています。

共同事業に関する基本合意書の主な内容

・締結日:2015年8月19日
(1)    教育支援に関する共同事業
・「楽天いどうとしょかん」の運行
    ・巡回先: フランス北部ノール県
    ・運行回数: 毎月10回を予定 
・URL: https://corp.rakuten.co.jp/csr/activities/education/mobile-library/paris/
・内容
<書籍>
- 冊数: 約2,000冊 
- カテゴリー: 幼児から中学生までのフランスの絵本や児童書に加え、フランス語に翻訳され
た日本の絵本やマンガなど
<電子書籍リーダー>
- 台数: 「Kobo Aura」5台(閲覧用)
- コンテンツ内容: 子供たちの読書への取り組み状況を鑑み、検討中

※シャン・ド・マルス公園で開催されるイベント「Holidays for All」(すべての人に夏休みを)に出展する「楽天いどうとしょかん」は400冊の書籍を搭載、多くの招待者に利用いただけるよう4つの読書ブースを設けます。なお、イベントの開催時間は11時~15時となります。
(2)    スポーツ・文化振興に関する共同事業
(3)    災害支援・人道に関する共同事業

(注1)市民の絆フランス(Secours Pupulaire Français):
第二次世界大戦後の1945年にフランスで誕生したNGOです。本部をパリに置く民間による人道的支援組織で、国家や民族間紛争などにより生活の安全を脅かされている人々、貧困に苦しむ人々、自然災害で被災した人々などに対して支援を行っています。
現在、フランス全土に97の連盟、600以上の委員会、96万人の寄付会員、8万人のボランティア会員を有する、フランス有数の支援団体です。

(注2)「楽天いどうとしょかん」( https://corp.rakuten.co.jp/csr/mobile-library/ ):
福島県の子供たちへの教育振興および復興支援の一環として、書籍約1,200冊と電子ブックリーダー「Kobo Touch」を搭載した車両型の移動図書館「楽天いどうとしょかん」を2012年12月に開始し、新しい読書機会を提供しています。
子供たちに加え、保護者にもご利用いただき、地域コミュニティーとしての役割を微力ながら果たしていることがわかったことから、地域活性化を目的に加え、2014年5月には岐阜県と、同年7月には島根県との共同事業として運行を開始しています。両県ではそれぞれの県立図書館の書籍を、地域の特性にあわせて搭載しています。2014年11月には楽天独自でも群馬県にて運行を実施しています。2015年7月時点で累計20,503人の方にご利用いただいています。

(注3)「経済協力開発機構(OECD)」(http://www.oecd.org/
経済協力開発機構(OECD)は、世界中の人々の経済や社会福祉の向上に向けた政策を推進するために活動するフランスに本拠地を置く国際機関です。OECDは、各国政府が共通の問題について解決策を追求し、経験を共有するために協働することができる対話の場を提供しています。そして経済的、社会的及び環境的な変化をもたらす事について一般の理解を促すため、各国政府と一緒に取り組んでいます。また農業、税、化学物質の安全性など、様々な分野における国際基準も策定しています。

(注4)
「スポーツ・文化振興」、「次世代教育」、「コミュニティの発展」、「環境配慮」、「災害・人道支援」の5項目。

(注5)
「環境配慮」に対する活動として、本年4月よりインドネシアにて、5月よりブラジルにて、森林再生の取り組み「Global Rakuten’s Forest」を開始しています。本取り組みは、森林整備により森林本来の機能の回復や生態系の保全を目指すものです。日本国内においては、高度成長期に大規模な森林開発が行われた一方で、適度な間伐がされてこなかったことから、多くの森林が過密状態になっており、森林再生のために間伐や下草の処理が求められています。現在、日本では全国15県で順次展開しており、今後は日本全国47都道府県へと活動範囲を拡大予定です。

以上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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