2012年10月22日
  • 楽天株式会社

「楽天テクノロジーアワード2012」を発表

- ウェブテクノロジーの発展にグローバルで貢献した個人・団体を表彰 -

  楽天株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下 「楽天」)は、社内外から過去最高となる800名以上の来場者を集めた「楽天テクノロジーカンファレンス2012」(10月20日開催)において、「楽天テクノロジーアワード2012」を発表しましたので、下記にお知らせいたします。

  今年で5回目となる「楽天テクノロジーアワード」は、「楽天テクノロジーカンファレンス2012」のテーマ “It’s a small world”に沿って、ウェブテクノロジーの革新や進化にグローバルで寄与した功績を表彰するものです。選考は、楽天テクノロジーアワード選考委員会(委員長:三木谷 浩史)によって行われ、今年、最も技術の発展や成長に貢献した個人・団体を選出しました。

  楽天は今後もさまざまな取り組みを通じて、インターネットサービスを支えるテクノロジーの発展に寄与してまいります。

「楽天テクノロジーアワード2012」

■金賞

【受賞者】
川口 耕介 氏 (CloudBees, Inc. アーキテクト/ Jenkinsプロジェクト)

受賞理由:
アジャイル開発手法を実践する上で欠かせないプラクティスの一つである継続的インテグレーション(Continuous Integration)を簡単に自動実行することのできるオープンソースソフトウェア「Jenkins」を開発。現在、ユーザー数に換算すると50万人以上に利用されていると推計され、その普及にあたり、アジャイル開発手法の発展・普及に貢献するとともに、ITエンジニアの開発生産性やプロダクトの品質向上に大きく寄与した。さらに継続的インテグレーションツールの普及により、分断されがちな開発と運用を橋渡し、統合していくビジョンを提示しているところもあわせて、その功績を高く評価したい。また今後のさらなる活躍を期待したい。

■銀賞

【受賞者】
Jeff Patton 氏 (Co-founder of comakers)

受賞理由:
10年以上にわたり、アジャイル・ソフトウェア開発、特にプロダクトマネジメントの領域をリード。2004年から 「Agile-usability」というメーリングリストを主催。アジャイルと UX の双方の著名コンサルタントも参加する有益な情報源に成長させ、その普及を支える。また、UI・UXの領域を効果的に、ビジネスと連携して開発を推進させるユーザーストーリー・マッピング手法の提案等、アジャイル開発手法の進化にも貢献を続けている。近年は日本でのワークショップの開催等を通じ、日本のエンジニアコミュニティーへ実践的影響をもたらしていることも高く評価したい。

【受賞者】
池尻 雄一 氏 (前JANOG会長)

受賞理由:
2007年7月から2012年8月の5年間、JANOG (JApan Network Operators' Group)の会長として日本のインターネット接続事業に関わるエンジニアのコミュニティをリードし、その運営および情報発信・情報交流の場の提供に尽力した。特に在任期間は、「IPv4アドレス在庫枯渇」や「IPv6の導入とIPv4インターネットとの共存」といった日本におけるインターネットの技術環境の変化が進行した時期でもあり、インターネットそのものの運用について屋台骨を支えてきたともいえる。Webアプリケーションエンジニアとインターネットそのものを運用するエンジニアの交流も積極的に推進し、インターネットの価値そのものを支えてきたことも高く評価したい。

■ルビー賞

【受賞者】
前田 修吾 氏 (株式会社ネットワーク応用通信研究所取締役/Rubyアソシエーション事務局長)

受賞理由:
1997年よりプログラミング言語「Ruby」の開発に参加。15年以上にわたって「Ruby」の成長に貢献。Rubyコーディング規約の作成、仕様や実装の提案、公式サイトや開発リポジトリの管理・運用に従事し、「Ruby」を陰ながらに支えてきた。Rubyアソシエーション副理事長として、「Ruby」のビジネス活用の推進に尽力するとともに、標準化活動をファシリテート。「Ruby」は、2012年4月にその国際規格であるISO/IEC 30170が発行され、ISO/IECにおけるプログラム言語規格の分野で初の日本発の言語となり、その達成に貢献した。「Ruby」およびそのコミュニティの発展に関わる幅広い功績を高く評価したい。

【受賞者】
岩切 晃子 氏 (株式会社翔泳社 メディア事業部 取締役/「Developers Summit」コンテンツ担当)

受賞理由:
日本最大級のオープンなエンジニアイベントと評される「Developers Summit (通称:デブサミ)」を、2002年の第一回より10年以上コーディネート、サポートし続け、異種の技術領域に携わるエンジニアが一堂に会することのできる、中立かつオープンで多様なイベントの開催を支えた。また、日本有数の東日本大震災復興支援コミュニティである「Hack for Japan」のコアメンバーとして、エンジニアがどのように日本の復興に貢献できるか思考・提案する取り組みに挑戦している姿勢にも共感を覚える。日本のIT業界のエンジニアの交流、気づきと学び、そして貢献と挑戦の場を提供し続けてきているその情熱的な活動を高く評価したい。

(敬称略)


<選考委員>
委員長 楽天株式会社 代表取締役会長兼社長 三木谷 浩史
委員   楽天株式会社 取締役常務執行役員 安武 弘晃
           楽天技術研究所 所長 森 正弥
           楽天技術研究所 フェロー まつもと ゆきひろ
           楽天テクノロジーカンファレンス 事務局

以上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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