□ | 2009年11月5日 |
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ビットワレット株式会社との資本提携に関する 基本合意書の締結について |
当社は、本日開催の臨時取締役会において、ビットワレット株式会社(以下「ビットワレット」)との間で、資本提携に関する基本合意書を締結し、プリペイド型電子マネー事業に参入することにつき決議しましたので、下記のとおりお知らせいたします。 記 1.これまでの経緯と資本提携の趣旨・理由 当社は、インターネット上での電子商取引と決済ビジネスの親和性に早くから着目し、これまでに「楽天カード」に代表されるクレジットカード事業を推進してきたほか、本年2月にはイーバンク銀行株式会社を連結子会社化し、決済ビジネスの一層の強化に取り組んでまいりました。 ビットワレットは、電子マネーの草分けとして2001年から「Edy(注1)」の企画・運営等の事業を行っており、当社とはすでに2007年12月に「ネット」と「リアル」の融合を通じた共同マーケティングの分野で包括的な業務提携契約について基本合意し、Edyを使った買い物で「楽天スーパーポイント」が貯まる携帯電話アプリケーション「楽天アプリ(注2)」の開発・導入などの取組みを推進してきました。 Edyなど、電子マネーの市場は堅実な成長を続けており、小額決済のキャッシュレス化の流れやポイントプログラムとの連携などを通じ、決済ビジネスや消費行動全体におけるその影響力を今後とも増していくものと予想されております。 今般、当社は、ビットワレットとの提携関係をさらに発展・強化させるため、資本面での提携を行うことで合意し、電子マネー事業に本格参入いたします。当社は約30億円で今後ビットワレットが行う予定の第三者割当増資を引き受けることにより同社株式の過半数を取得し、同社を連結子会社化する予定です。この資本・業務提携を通じ、楽天グループが有する顧客基盤やマーケティングにおけるノウハウを活用し、積極的なEdyユーザーの獲得によるEdyビジネスの強化を目指します。また、楽天会員に対しEdy利用可能箇所約16万箇所でのEdy利用を一層促すとともに、Edyのネット上での利用機会の増大のための施策や、楽天のサービスとの更なる連携にも取組んでまいります。これらにより、貯めやすく使いやすいポイント機能を兼ね備えた利便性の高い決済ツールをユーザーに提供してまいります。 なお当社は、ビットワレットの現在の筆頭株主であり電子マネーの技術基盤となるFeliCa(注3)事業を展開するソニー株式会社とソニーグループ、およびEdyパートナー各社と引き続き連携し、電子マネー事業のさらなる発展に向け尽力いたします。 (注1) 「Edy(エディ)」は、ビットワレット株式会社が管理するプリペイド型電子マネーサービスのブランドです。 (注2)楽天アプリ: NTTドコモ、au、ソフトバンクのおサイフケータイR搭載端末に対応した携帯電話アプリケーション。「おサイフケータイR」は株式会社NTTドコモの登録商標です。 (注3)「FeliCa」は、ソニー株式会社の登録商標です。「FeliCa」は、ソニー株式会社が開発した非接触ICカードの技術方式です。 2.資本提携の相手会社の概要 ■商号 ビットワレット株式会社 ■事業内容 プリペイド型電子マネー「Edy」事業の企画・運営 プリペイド型電子マネーのカード発行会社・利用店舗の開拓 Edyブランドの管理 ■設立年月日 2001年1月18日 ■本店所在地 東京都品川区 ■代表者役職氏名 代表取締役社長 眞鍋 マリオ ■資本金の額 393億円 (2009年9月末現在) ■発行済株式数 369,655株 (2009年9月末現在) ■主要株主 株式会社ソニーファイナンスインターナショナル 20.75% 株式会社NTTドコモ 14.77% ソニー株式会社 12.76% (2009年9月末現在) ■純資産 14億円 (2009年3月末現在) ■総資産 264億円 (2009年3月末現在) ■事業年度の末日 3月31日 ■従業員数 107名 (2009年9月末現在) ■当社との関係 ・人的関係 特記すべきものはありません。 ・資本関係 特記すべきものはありません。 ・取引関係 2007年12月に「Edy」と「楽天スーパーポイント」との連携など、 共同マーケティングにおける業務提携を行っております。 |
■ビットワレット株式会社の直近の業績(非上場、△はマイナス) <2007年3月期> 経常収益(億円) 33 経常損益(億円) △52 当期純損益(億円) △52 <2008年3月期> 経常収益(億円) 42 経常損益(億円) △50 当期純損益(億円) △68 <2009年3月期> 経常収益(億円) 45 経常損益(億円) △34 当期純損益(億円) △57 3.資本提携の詳細および日程(予定) 2009年11月5日 基本合意書締結のための取締役会開催(本件) 2009年11月中旬(予定) 本契約の締結 2009年12月末 (予定) ビットワレットが実施する第三者割当増資を当社が引受本件にあわせて、当社はビットワレットに取締役を派遣する予定です。 4.今後の見通し 上記スケジュール通りに資本提携が進捗した場合、当社連結財務諸表上、ビットワレットは2009年12月期末から連結子会社として扱われる見通しです。(2009年12月末では貸借対照表上のみの連結となり、損益計算書・キャッシュフロー計算書上は2010年12月期 第1四半期より連結される予定です)。本件に伴う当社業績への影響は、現時点では見積りが困難でありますが、今後精査の上開示すべきものがあれば追って開示いたします。 なお、当社及び当社グループ各社の事業には、事業環境の変化が激しいインターネット関連事業のほか、金融市場の動向等により業績が左右される証券業をはじめとする各種金融事業が含まれており、業績の予想を行うことが困難であることから、業績予想の開示を行っておりません。 以上 |