2008年12月1日
楽天株式会社

「楽天テクノロジーアワード」を発表
-日頃のテクノロジーへの貢献に対して表彰-

 楽天株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長兼社長:三木谷 浩史、以下 楽天)は、11月29日に開催した「楽天テクノロジーカンファレンス2008」において、「楽天テクノロジーアワード」を発表いたしました。また、「楽天研究開発シンポジウム2008」において最優秀論文賞の表彰を行いました。

 「楽天テクノロジーアワード」は、テクノロジーブランドとしての楽天を広く認知していただくとともに、日頃のテクノロジーへの貢献に対して表彰を行うもので、今回が初めての発表となりました。選考は、楽天テクノロジーアワード選考委員会(委員長:楽天株式会社 代表取締役会長兼社長 三木谷 浩史)によって行われ、テクノロジーカンファレンスのテーマである“広がる楽天、広がるテクノロジー”に合致する、今年最も活躍した優秀な人・団体を選出いたしました。

 今後もさまざまな取り組みを通し、インターネットサービスを支えるテクノロジーの発展に寄与して参ります。
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            ■□ 「楽天テクノロジーアワード」 受賞者□■
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◆金賞

【受賞者】吉岡 弘隆(よしおか ひろたか)
ミラクルリナックス株式会社 シニアエキスパート

【受賞理由】
・企業や教育機関の枠組みを超えて、IT産業の魅力の向上や将来のIT産業の人材育成のための活動を行って活躍している。
・Linuxコミュニティ活動への貢献が評価され、経済産業省商務情報政策局長より感謝状を贈呈された。話題性・今年の活躍という点で申し分ない。


◆銀賞

【受賞者】安井 真伸、横川和哉、ひろせまさあき、伊藤直也、田中慎司、勝見祐己
(『24時間365日 サーバ/インフラを支える技術』の著者)

【受賞理由】
・「24時間365日 サーバ/インフラを支える技術」という本を出版し、スケーラビリティやパフォーマンスに関する重要性をわかりやすく世に打ち出した。
・話題性・技術的なテーマに関しても申し分なく、ますます情報量・トランザクション量が増大するインターネットの根幹を支える技術領域として、楽天社内においても高く評価された。


◆ルビー賞

【受賞者】笹田 耕一(ささだ こういち)
東京大学大学院情報理工学系研究科 講師

【受賞理由】
・Ruby言語処理系である YARV の開発・リリースにより、Rubyの普及に貢献。
・更にアカデミックな領域でRubyの性能向上に向けた取り組みを行い、産学連携の新しい展開も切り開いている。


【受賞者】株式会社Preferred Infrastructure

【受賞理由】
・大学発の技術ベンチャーとして、数々の有力企業と連携を行ない、今までにないサーチエンジン、レコメンドエンジンの研究開発、Hadoop の技術調査レポートの公開、 日経BP社 ITPro への記事レコメンドの導入等、今現在の日本のWebの技術力の底上げをしている。
・今後の飛躍、技術ベンチャーであるという点において高い評価。


<選考委員>
委員長  楽天株式会社 代表取締役会長兼社長 三木谷 浩史
委員   楽天技術研究所 フェロー まつもと ゆきひろ
     楽天株式会社 取締役常務執行役員 杉原章郎
     楽天株式会社 取締役常務執行役員 安武弘晃
     楽天技術研究所 所長 森正弥
特別委員 RBC会長/株式会社イーシー・ワン代表取締役社長 最首英裕氏(招待講演者)
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         ■□ 「楽天技術開発シンポジウム2008」 受賞者□■
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◆最優秀論文賞

「エージェントベースシミュレーションによる市場環境を考慮した協調フィルタリング手法の評価」

【受賞者】梅田卓志、小山友介、出口弘
 (東京工業大学大学院 総合理工学研究科)

【受賞理由】
・新たな手法の提案を行っており、レコメンドの評価としてエージェントを使用する独自性・革新性がある。
・ユーザ特性によりネイバー数の違いでレコメンド精度が変わるという発見もあり、有用性も示している。


◆優秀論文賞

「Ranking the Product Items on the Web with Multi-dimensional Preferences」

【受賞者】Zhenglu Yang、Lin Li、Masaru Kitsuregawa
 (Institute of Industrial Science, The University of Tokyo)

【受賞理由】
・ランキングを高速に集約して提示するという実際のシステムにつながる提案をしており将来性がある。
・課題の認識、提案手法のメソロジーの説明、従来手法との比較などがきちんと整理して発表されていたところが評価された。


◆優秀ポスター賞

「カスタマーレビューに基づく商品検索システム」

【受賞者】杉木健二(名古屋大学大学院情報科学研究科)、
       松原茂樹(名古屋大学情報連携基盤センター)

【受賞理由】
・商品レビューを検索対象としている点は、観点が新鮮であるだけでなく、シソーラスの自動構築法も提案、実証システムとして「宿探」を開発し、その有効性を実際に確認している点が評価された。
・参加者投票でも一位を獲得した。

以上

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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