2008年1月21日
楽天リサーチ株式会社

ゴールドカードに求めるのは、
ショッピング特典、ポイント、セキュリティー
- クレジットカードのゴールドカードに関する調査より -

 楽天リサーチ株式会社(代表取締役社長:森 学、本社:東京都品川区)は、クレジットカードのゴールドカードに関するインターネット調査を実施した。調査は、2007年12月中旬に楽天リサーチ登録モニター(約140万人)の中から20-60代の男女計1000人を対象に行った。

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□■ 調査概要 ■□
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 ■「ゴールドカード以上」利用者(「ゴールドカード」利用者及び「プラチナ
 カード・ブラックカードなどの最上級カード」利用者)は全体の1割未満。
 男性40代で利用者が顕著に多い。

 ■「ゴールドカード以上」利用者は、国内外旅行、海外ショッピングの項目で、
 「一般カード」利用者の比率を約30ポイント上回っており、「ゴールドカード
 以上」利用者は「旅行」との結びつきが強いようだ。また、「光熱費」などの
 月々の支払いについても同様の傾向が見られ、「一般カード」利用者に比べ用
 途が幅広い。

 ■「一般カード」利用者で「ゴールドカード」保有意向があるのは約4割。
 特に男性20代-30代で保有意向が強い。また、年収「400万円-600万円未満」
 層、海外出張年間頻度「1-2回」層、国内出張年間頻度「6回以上」層でも約
 半数以上が保有意向を示している。

 ■「一般カード」利用者が「ゴールドカードを保有したい」と考えるようになっ
 た理由として、「ポイントが貯めやすい」「ショッピングに関する特典」を挙
 げている。一方、「ゴールドカード以上」利用者は、ゴールドカードを保有す
 る理由として「海外旅行時の保険」「国内外での空港ラウンジ利用」「マイレー
 ジ特典」などに加えて、「不正利用された際の損害補償」「購入商品の破損や
 盗難補償」といったセキュリティー面も挙げている。

 ■一方、「ゴールドカード」を保有する意向がない人に、どのようなサービス
 が充実したら「ゴールドカードを保有したい」と思うかたずねたところ、ポイ
 ントなどのショッピングに関する項目と、セキュリティー関連の充実を求める
 声が強いようだ。属性別に見ると、男女20代では「カードのデザイン」、女性
 20代-40代では「カード会社からのプレゼント・記念品」との回答も見られた。

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□■ 調査結果 ■□
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■ゴールドカード利用者は1割未満、国内外旅行・出張やクレジットカードの利用頻度が高くなるほど利用者が多い。
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 現在メインで利用しているクレジットカードのタイプについてたずねたところ、「ゴールドカード」利用者は9.1%、「プラチナカード・ブラックカードなどの最上級カード」利用者は0.3%にとどまるのに対し、「一般カード」利用者は89.9%と約9割を占めている。

 ゴールドカード利用者の中で顕著に多いのは、男性40代(21.0%)のほか、年収「800万円以上」層(約3割)、「600万円以上-700万円未満」(23.3%)、クレジットカード利用頻度別では「ほぼ毎日」(19.5%)である。

 国内外旅行・出張の年間頻度を見ると、国内出張「6回以上」(21.2%)、海外出張「1-2回」(29.4%)とする回答が多い。また、国内外旅行・出張ともに頻度が高くなるにつれてゴールドカード利用者が多くなる傾向が見られる。

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■利用歴は「ゴールドカード以上」利用者は「5年以上」に集中。
「一般カード」利用者は「1年以上」から分散。
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 メインカードの利用歴について「一般カード」利用者と「ゴールドカード以上」利用者(「ゴールドカード」利用者及び「プラチナカード・ブラックカードなどの最上級カード」利用者)を比較すると、「ゴールドカード以上」利用者では「10年以上」(52.1%)が突出して多く半数以上を占める。「5年以上-10年未満」(25.5%)の回答率を加算すると約8割であり、利用歴は5年以上に集中している。このことから、「ゴールドカード以上」利用者は長年にわたって利用し続ける傾向が見てとれる。
 一方、「一般カード」利用者でもボリュームゾーンは「5年以上-10年未満」(18.6%)と「10年以上」(18.2%)であるものの、「1年以上-2年未満」から「10年以上」の回答率を加算すると約8割であり、「ゴールドカード以上」利用者に比べると利用歴が分散している。

 メインカードの発行会社については、「ゴールドカード以上」利用者では「JCBカード」(22.3%)と「ANAカード」(20.2%)がそれぞれ約2割を占め、次いで「三井住友カード」(10.6%)、「JALカード」(10.6%)が続く。これらが上位3社(3位同率)となっており、うち2社に航空系の発行会社が挙がっている。
 一方、「一般カード」利用者では「楽天カード」(25.8%)が突出して多く、約4分の1を占めている。
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■「ゴールドカード以上」利用者は、旅行から固定費の支払いまで幅広くカードを利用。
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 メインカードの用途は、「ゴールドカード以上」「一般カード」利用者とも上位4項目は「ショッピング(国内)」(「ゴールドカード以上利用者」87.2%、「一般カード」利用者76.6%。以下同順)、「ショッピング(インターネット)」(74.5%、73.0%)、「国内旅行・レジャー費」(69.1%、36.8%)と同じである。
 しかし、「国内旅行・レジャー費」では、「ゴールドカード以上」利用者が「一般カード」利用者の比率を約30ポイント上回っている。同様の傾向は「ショッピング(海外)」(50.0%、16.2%)、「海外旅行・レジャー費」(47.9%、15.5%)でも表れており、「ゴールドカード以上」利用者は旅行との結びつきが強いようだ。
 また「ゴールドカード以上」利用者は、全ての項目において「一般カード」利用者を上回っており、幅広い用途でメインカードを利用している様子がうかがえる。
 さらに、上記の質問で「ショッピング(国内)」もしくは「公共料金や携帯電話料金など固定費の支払い」と回答の方にそれらの内訳をたずねた。

 「ショッピング(国内)」の内訳については、「ゴールドカード以上」利用者で、1位「家電製品」(87.8%)、2位「衣料品、ファッション小物」(74.4%)、3位「書籍・雑誌」(53.7%)、次いで「家具・インテリア」(52.4%)、「その他の趣味・娯楽商品」(52.4%)が続く。一方、「一般カード」利用者では、1位「衣料品、ファッション小物(74.5%)、2位「家電製品」(62.4%)、3位「日用雑貨品」(52.7%)、次いで「食料品」(50.2%)、「書籍・雑誌」(43.5%)が続く
 特に「家電製品」「家具・インテリア」については、「ゴールドカード以上」利用者が「一般カード」利用者を約10-30ポイント上回っており、「ゴールドカード以上」利用者は高額商品でクレジットカード払いを利用する傾向が見られる。

 「固定費の支払い」の内訳については、「ゴールドカード以上」利用者、「一般カード」利用者とも1位「携帯電話料金、インターネット接続料などの通信費」(94.5%、92.4%)、2位「光熱費」(69.1%、45.2%)、3位「新聞代」(21.8%、11.8%)であった。
 特に、「光熱費」と「新聞代」では「ゴールドカード以上」利用者が「一般カード」利用者を約10-20ポイント上回っており、ここでも「ゴールドカード以上」利用者がカードを幅広く利用する様子が表れた。

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■年会費は、「ゴールドカード以上」利用者で「5,000円超-15,000円以下」、「一般カード」利用者で「年会費無料」。
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 メインカードの年会費については、「ゴールドカード以上」利用者で1位「15,000円以下」(38.3%)、2位「10,000円以下」(28.7%)である。これら2項目を合わせると約7割になり、「5000円超-15,000円以下」がボリュームゾーンとなっている。
 一方、「一般カード」利用者では「年会費無料」(67.0%)が約7割であった。

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■上級カード保有のきっかけは、海外旅行時の保険、空港ラウンジ利用、ポイントの貯めやすさ
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 「ゴールドカード以上」利用者に上級カード(ゴールドカード以上)の保有のきっかけをたずねたところ、「海外旅行時の保険」(47.9%)、「国内外での空港ラウンジ利用」(46.8%)で約半数を占め、次いで「マイレージ特典」(33.0%)が約3割である。いずれも飛行機を利用した旅行に関連しており、ここでも「ゴールドカード以上」利用者と旅行の親和性の高さが表れた。
 また、「ポイントが貯めやすい」(29.8%)との回答が約3割あり、「ゴールドカード以上」利用者の高額商品購入や幅広い用途でメインカードを利用する傾向との相関も表れた。
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■ゴールドカード保有意向者は主に男性20代-30代、年収「400万円以上-600万円未満」でも約半数。
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 一方、「一般カード」利用者にゴールドカードの保有意向を聞いたところ、保有意向層(「ぜひ保有したい」及び「どちらかといえば保有したい」)は約4割(39.6%)であった。
 性年代別では、男性20代-30代で約5-7割が保有意向を示しているが、男女ともに年代が高くなるにつれ保有意向は低くなる傾向にあり、特に50代-60代では非保有意向層(「どちらかといえば保有したくない」及び「全く保有したくない」)が約7割にのぼる。
 年収別では「700万円以上-800万円未満」、「400万円以上-600万円未満」でそれぞれ半数程度を占め、国内外出張頻度別では、海外出張年間頻度「1-2回」層(54.3%)、国内出張年間頻度「6回以上」層(67.2%)で約5-7割の保有意向が見られる。
 ゴールドカード保有意向別に現在利用中のメインカードを見てみると、保有意向者では「楽天カード」(27.0%)が約3割と突出して多い。

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■保有意向のきっかけは、旅行関連の特典に加えポイントやセキュリティー。ファッションとしての要素も。
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 ゴールドカード保有意向者に、「ゴールドカードを保有したい」と考えるようになったきっかけについてたずねたところ、「ポイントが貯めやすい」(50.3%)、「ショッピングに関する特典」(49.4%)が約半数を占める。
 次いで「国内外での空港ラウンジ利用」(34.8%)、「ステイタス」(33.7%)、「不正利用された際の損害補償」(33.1%)、「マイレージ特典」(32.9%)、「年間利用額によってボーナスポイントがもらえる」(32.3%)、「購入商品の破損や盗難補償」(27.2%)、「海外旅行時の保険」(25.8%)が3割前後で続く。

 現在の「ゴールドカード以上」利用者のカード保有のきっかけである「海外旅行時の保険」、「国内外での空港ラウンジ利用」、「マイレージ特典」など旅行に関連したものに加え、ポイントやセキュリティー関連の特典も注目されている。

 属性別に見ると、「ポイントが貯めやすい」では女性20代-30代(約7割)、「年間利用額によってボーナスポイントがもらえる」では女性20代(45.0%)と女性40代(52.8%)と顕著に高い回答率となっている。また、「ショッピングに関する特典」では女性の年代が高くなるにつれ回答率も高くなり、女性40代(66.7%)では1位項目となっている。
 一方、男性では、20代-50代で「ステイタス」との回答が約4-5割の回答率となっている。また、クレジットカード利用頻度「ほぼ毎日」層(46.7%)での回答も著しく多い。

 旅行関連の項目では、女性40代で「国内外での空港ラウンジ利用」(50.0%)、「海外旅行時の保険」(36.1%)、「ホテルや航空券のアップグレード特典」(36.1%)、「空港での手荷物宅配サービス」(30.6%)、「海外旅行時のサポート」(27.8%)、「海外旅行でのホテルや航空券などの割引や特典がある」(25.0%)の項目で特徴的に高い回答率を得ている。同様の傾向は海外旅行年間頻度「1-2回」層や国内旅行・出張の年間頻度が高い層でも見られる。

 そのほか、「カードのデザイン」を挙げた回答者を見ると、男性20代(21.9%)に加え、クレジットカード利用頻度「ほぼ毎日」(26.7%)の回答率が特徴的に高くなっている。これらの層の約4-5割が「ステイタス」とも回答したことを鑑みると、若年層やクレジットカードを頻繁に使う層はクレジットカードにファッション的な要素も求めているようだ。
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■ゴールドカードを保有したくない理由は「一般カードで事足りる」「年会費が高い」
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 一方、ゴールドカード非保有意向者(「どちらかといえば保有したくない」及び「全く保有したくない」)にその理由を聞いたところ、「一般カードで事足りる」(45.1%)、「年会費が高い」(42.5%)との2回答で約9割を占める。
 顕著に回答が多い属性は、「年会費が高い」では男性30代-40代(約6割)、女性40代(53.4%)、「一般カードで事足りる」では女性60代(56.9%)となっている。
 また、クレジットカード利用頻度「ほぼ毎日」層でも、「一般カードで事足りる」(48.6%)が「年会費が高い」(31.4%)を約2割ほど上回っている。
 なお、年会費がいくらぐらいならゴールドカードを保有してもよいかたずねたところ、「5,000円以下」(97.4%)が圧倒的に多かった。

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■ゴールドカード非保有意向者のニーズは、ショッピング特典、ポイント、セキュリティーの充実
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 また、どのようなサービスが充実するとゴールドカードを保有したいと思うかをたずねたところ、1位「ショッピングに関する特典」(67.6%)、2位「ポイントが貯めやすい」(57.5%)で半数以上を占める。次いで「不正利用された際の損害補償」(44.8%)、「年間利用額によってボーナスポイントがもらえる」(38.9%)、「購入商品の破損や盗難補償」(36.5%)が約4割、「国内ホテルの割引」(30.2%)、「カード会社からのプレゼント・記念品」(28.9%)、「マイレージ特典」(28.2%)、「国内レストランでの割引」(27.8%)が約3割で続く。

 ゴールドカード保有意向者の保有意向のきっかけと比較すると、「ショッピングに関する特典」で約20ポイント、「不正利用された際の損害補償」「購入商品の破損や盗難補償」で約10ポイント上回っている。一方、「国内外での空港ラウンジ利用」「ステイタス」では約20-30ポイント下回っており、保有意向者と非保有意向者で大きな違いが表れている。
 「ショッピングに関する特典」が約7割であること、ポイント関連とセキュリティー関連の項目が上位5項目中それぞれ2項目挙がっていることも鑑みると、ゴールドカード非保有意向者では旅行・レジャー関連項目よりも、ショッピングやポイント、セキュリティー関連の充実を求める声が強いようだ。

 顕著に多い回答の属性を見ると、「ショッピングに関する特典」との回答は男性20代(81.8%)と女性40代(82.8%)、「ポイントが貯めやすい」「年間利用額によってボーナスポイントがもらえる」とのポイント関連の回答は男性20代-40代(約5-8割)と女性20代(74.1%)、「不正利用された際の損害補償」「購入商品の破損や盗難補償」とのセキュリティー関連の回答は女性30代-40代(約5-6割)である。

 そのほか、「カードのデザイン」で男女20代(約2-3割)、「カード会社からのプレゼント・記念品」で女性20代-40代(約4割)のニーズが見られる。
 男性40代では「マイレージ特典」(39.1%)、「ホテルや航空券のアップグレード特典」(34.8%)、「海外旅行でのホテルや航空券などの割引や特典がある」(28.3%)など旅行もしくは出張にからむ回答が特徴的に多い。
 一方、女性40代では「空港での手荷物宅配サービス」(25.9%)をはじめ、「各種イベントの予約・優待」(41.4%)、「スポーツクラブやエステなどでの優待」(22.4%)においても全体と比べて高い回答率となっており、アクティブなライフスタイルがうかがえる。この層にはバラエティ豊富な特典が有効のようだ。

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 グラフ付きの調査結果は以下URLからご覧いただけます。
 ⇒ https://research.rakuten.co.jp/report/
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【調査概要】
調査エリア:全国
調査対象者:20代-60代男女
回収サンプル数:1000サンプル(性年代別均等割付 各セル100サンプル)
調査期間:2007年12月18日-19日
調査実施機関:楽天リサーチ株式会社

※ここに掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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