日本郵便と協働した愛媛県内でのデジタルデバイド対策事業の取り組みをご紹介

楽天グループは、誰もがデジタル化の恩恵を享受できる地域社会の実現を目指す、愛媛県と県内20市町で構成する愛媛県・市町DX推進会議による2022年度「オール愛媛」デジタルデバイド対策事業(以下「本事業」)の委託契約先に採択されました。楽天モバイルの健康寿命の延伸サポートサービス「楽天シニア」を通して、日本郵便と協働して取り組んでいます。(参考:楽天モバイルと日本郵便が協働し、愛媛県内の郵便局100局に「愛顔のスマホ相談窓口」を開設

本事業では、愛媛県内の100局の郵便局に、オンラインを通じて専門の相談員に1対1でスマホ操作の相談ができるサービス、「愛顔(えがお)のスマホ相談窓口」(注1)を設置しました。県内の住民の皆様がいつでも気軽に相談できる機会を提供し、デジタル活用の不安解消を支援することを目的としています。今回の記事では、本事業の活動内容をご紹介します。

「愛顔のスマホ相談窓口」概要
 

■スマホ相談窓口の利用年代は70代が最多!口コミによる利用者も増加

本事業は2022年8月23日(火)から運用開始し、現在は愛媛県内20市町100局の郵便局や一部市役所などの公共施設で実施しています。述べ5,000人以上の愛媛県民の方々にご利用(2023年3月末現在)いただいており、年齢層は70代の方々が最も多く、新聞折込・ 現地イベントに次いで、口コミでの参加も増えてきています。

郵便局でのスマホ相談窓口の様子

利用者の年代と相談窓口を知ったきっかけ

 

■コミュニティ型のスマホ教室も実施し、各地域ならではの課題にも対応

愛媛県内20市町各地の地域団体とも連携し、その地域ならではの課題に応じたコミュニティ型のスマホ教室も実施しています。その後、より詳しく相談するため、郵便局での個別相談に来局する住民の方々も多くいらっしゃいます。スマホ教室だけでは分からないことを、「愛顔のスマホ相談窓口」で個別に相談できるとご好評いただいております。

愛媛県20市町でのスマホ教室の様子

ある地域団体では、スマホ教室を通してオンライン会議の方法を学び、オフラインで集まっていた役員会などの会合を、一部オンライン開催へ切り替えています。

また、地元のPRなど情報発信をSNSでしたくても、今までは市町担当者が代理で行っていましたが、スマホ教室を通して自らSNSで発信できるようになり、ご活用されている方々もいらっしゃいます。

例えば、西予市渡江地区での課題として、みかん農家の高齢化が進み、ネット販売や販路開拓が難しく、耕作を放棄せざるを得ない農家が増えています。そこで、生産者の方々は、愛媛大学の大学生とも協働しながら、スマホ教室でインターネットの活用方法を学び、販路拡大やPRをインターネットで出来るようになりました。実際に購入いただいた方々の反響をリアルタイムで知り、大変喜ばれていました。

 

■利用者の高い満足度で、リピーター率も上昇!

「愛顔のスマホ相談窓口」利用者への実施後のアンケート結果では、96%の方に満足いただいており(「とても満足」「満足」と回答)、個別で相談できることから、より詳細な相談や、一度相談した内容の復習など、リピートして参加される方も増えました。(2022年8月23日~2023年3月3日の利用者アンケート結果。以下の図をご参照ください。)

参加者の満足度と利用頻度

ご相談いただく内容は、スマホの基本操作はもちろん、日々の生活で便利なアプリ、コミュニケーションツールの使い方など、多岐にわたります。「楽天シニア」の専門スタッフが相談員としてオンラインで対応し、ご予約いただいた時間で様々なご相談に応じ、住民の皆様のデジタル利活用によるQOL(Quality of Life)の向上を目指すべく、日々奮闘しています。

 

■「楽天シニア」の相談員に聞いた、参加者の方々の反応

「楽天シニア」の相談員が実際に対応する中で、印象に残っていることや、参加者の方々の反応をご紹介します。

  • 特にコミュニケーション上で必要なアプリの使い方や、防災情報に関して、真剣に取り組まれる姿が印象に残りました。また、通信制限のかかるデータ利用量が分からず、すぐに低速になってしまうため、インターネットを活用しきれていない方も多くいらっしゃいました。Wi-Fiへの接続の仕方を知ることや、ご自身の契約プランを理解、必要に応じ見直すことで、さらにお得にインターネットを活用出来るようになり、喜ばれる方もいらっしゃいます。
  • ある参加者の方はスマホ教室に参加したいとは思っていたものの、コロナも気になるので悩んでいたところ、ご友人が「愛顔のスマホ相談窓口」に通っていることを知り、ご自身も予約して参加されました。個別に相談できるため、ECサイトでのお買い物の方法を相談し、インターネットで初めてのお買い物を楽しまれていました。近所にお店がないため、インターネットでお買い物できるようになり、生活の幅が広がったと喜んでいただきました。
  • コロナ禍で遠方に住むご家族とコミュニケーションが取りづらかった方も、オンラインでのコミュニケーション方法を知り、連絡を頻繁に取れるようになったと喜ばれていました。

■本事業開始時から、スマホ相談の内容が変化

これまで、「愛顔のスマホ相談窓口」を通して、デジタル活用支援を必要としている住民の皆様へ、それぞれが抱える課題や不安を解消すべく、スマホ相談受付を行ってまいりました。また、地域によりデジタル活用の課題もそれぞれ異なるため、地域団体と連携しながらコミュニティ型のスマホ教室を開催し、少しずつではありますが、住民の皆様の課題に向き合ってきました。運用開始当初は、スマホでの電話のかけ方など、基本操作に関するご相談が多かったのですが、本事業を通して、便利なアプリを知り、他アプリやコミュニケーションツールとしての活用方法が広がり、使いこなす方々も増えてきました。

「楽天シニア」ではまだまだ道半ばではありますが、引き続き、愛媛県内のデジタル活用支援に努めてまいります。

 

(注1)愛顔のスマホ相談窓口

https://senior.rakuten.co.jp/area/38-ehime/egao_support_counter/

 

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