ドローンの活用で広がる利便性!リアルタイムでの損害鑑定等も可能に

2022年3月、楽天グループと楽天損害保険が合同で、ドローンを用いた建物屋根部の高所損害調査において、リアルタイムでの損害鑑定の実証実験を実施しました(注1)。この検証には楽天モバイルの5Gが活用されています。本記事ではその様子を含め、5Gやドローンの活用事例をご紹介します。

今回は台風等により、建物屋根部への被害が発生したと仮定し、住宅上空にドローンを飛行させ、搭載カメラで撮影した映像から状況確認を行いました。楽天グループの無人ソリューション事業部がドローンの操縦や飛行を、楽天損保が損害の鑑定業務を担当。楽天モバイルが5G環境と技術知見を提供しました。

楽天モバイルの5G活用で鑑定結果のお届けがよりスピーディーに!
ドローンで撮影した映像は、楽天モバイルの5Gを活用したライブストリーミングによって、現場の住宅から約20km離れたオフィスへ転送され、高精細の映像を確認しながらリアルタイムに屋根部を鑑定しました。5Gによって、遠隔地の撮影と鑑定を同時に行うことが可能になり、お客様へ鑑定結果を提供するまでの時間短縮が期待されています。

ドローン撮影および鑑定の様子

 

基地局の開設においても、ドローンの活用が加速中
損害鑑定のほかにも、楽天モバイルが全国各地で行っている基地局開設においても、ドローンの活躍の場が広がっています(注2)。楽天グループの無人ソリューション事業部、楽天技術研究所と共同することで、撮影した画像のAIによる自動解析等もすすめています。

2022年2月4日には、楽天回線エリアの4G人口カバー率が96%に到達しました。楽天モバイルでは、人口密集地以外にもさらに自社回線エリアを拡大していくために、山間部等でも基地局の開設をすすめており、高さ30m〜40mと大型の基地局(鉄塔局)を用いることも増えてきています。

楽天モバイルの鉄塔局

基地局を建設する前に行う「現地調査」の中には、アンテナから発射される電波を遮る障害物がないかを確認する「見通し調査」という作業工程があります。地上40m付近に作業員が登るための足場を作ることは非常に難しいため、ドローンが有効活用されています。実際の基地局設置予定場所から撮影したドローンの映像をリアルタイムに本社等オフィスで確認することで、即座に見通しを判断することが可能になり、基地局開設までの効率性向上に寄与しています(注3)。

(左)竣工検査の様子 / (右)楽天モバイルの鉄塔局

またこの鉄塔局には、1,000個以上の高力ボルト(高張力鋼材が用いられた高い強度を持つボルト)が使われています。基地局建設後に行う「竣工検査」においても、これら一つ一つのボルトに締め忘れや緩みがないか、作業員がドローンで撮影した画像や映像を確認することで、実際に鉄塔に登りながら目視作業するより、圧倒的に多くのデータ量が取得できるだけでなく、より安全で正確な検査が可能となっています。

今後も楽天モバイルは、楽天グループのアセットを活用した新しい取り組みを検討していきます。

(注1)損害鑑定とは、支払保険金額等を決定するための損害状況調査です。実証実験の詳細は、以下ウェブページをご参照ください。
https://corp.rakuten.co.jp/news/update/2022/0316_01.html

 (注2)楽天モバイルでは基地局開設前の「現地調査」と開設工事完了後に行う「竣工検査」にドローンを活用しています。詳細は、以下ウェブページをご参照ください。
https://corp.mobile.rakuten.co.jp/blog/2021/0330_01/

(注3)2022年4月現在、楽天モバイルが行う「現地調査」「竣工検査」において、楽天モバイルの商用網は使用していません。

 

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