トークンとは?
仮想通貨やブロックチェーンにおける意味を解説

トークンは仮想通貨を取引する上で押さえておくべき重要な概念ですが、トークンという言葉自体はもとから別の分野で使われていたものですので、意味を正しく理解しておく必要があります。

この記事ではトークンの意味や仮想通貨におけるトークンの特徴、トークンを購入するメリットなどについて解説します。

目次

1.トークンとは?

  • ChatGPTで使われるトークン・トークン数

2.トークンと他の仮想通貨との違い

  • ブロックチェーン技術とは

3.仮想通貨におけるトークンの特徴

  • 発行者や管理者が存在している
  • あらゆる企業や個人が発行できる
  • 付加的な価値を設定できる
  • トークンの種類

4.トークンの種類

  • セキュリティトークン
  • ユーティリティトークン
  • ガバナンストークン
  • 非代替性トークン(NFT)
  • ネイティブトークン
  • ファントークン
  • アセットトークン
  • DeFiトークン

5.トークンを購入するメリット

  • 売却時に高く売れる可能性がある
  • 使い道が多い
  • 少額からでも購入できる

6.トークン まとめ

1.トークンとは?

トークンとは、「しるし、意味のある最小単位、証拠」という意味を持つ言葉です。元々はコイン・貨幣替わりに使われていた用語でしたが、プログラミングのコードにおける最小単位の要素を表すものもトークンと呼ぶようになるなど、現在では幅広い分野に派生して使われています。

IT分野ではネット決済や銀行のアプリなどでは、本人確認のためにワンタイムパスワードを表示する認証デバイスをトークンと呼びます。

また、暗号資産のブロックチェーン上で動作する仮想通貨の取引にもトークンが使用され、ブロックチェーン上で動作するトークンの代表的なものは暗号資産です。暗号資産のように取引されるだけでなく、ブロックチェーン上のサービスやアプリケーションへのアクセスに利用されるようなトークンもあります。

これらの他、医療分野における情報のやり取りなど、トークンが利用される場面は様々です。

ChatGPTで使われるトークン・トークン数

ChatGPTなどの生成AIでは、テキストデータを数としてカウントするためにトークンが使われます。ChatGPTのサービスでは、テキストの解析や生成などの機能が重要です。これらの機能を利用する際に、扱う言葉の数を表す単位として、トークンという考え方が導入されています。

ChatGPTのAPI料金は、トークン数に基づいて決まる仕組みです。日本語と英語でトークン数の計算方法が異なり、日本語では文字ごとに約1トークン、英語では単語や記号ごとに約1トークンとして数えられます。

ChatGPTや言語モデルGPT-3の詳細については、「GPT-3とは?チャット型AIの機能や使い方を活用例を踏まえて解説!」をご覧ください。

2.トークンと他の仮想通貨との違い

仮想通貨においては、取引をする際の最小単位としてトークンが利用されます。ビットコインやイーサリアムなどはそれぞれのブロックチェーンにおいて発行され、ブロックチェーン自体の手数料の支払いやトランザクションの検証の報酬に利用されるトークンです。

一方、企業や個人などが既存のブロックチェーンを利用して発行するトークンもあります。

ブロックチェーン技術とは

ブロックチェーンとは、取引履歴などの情報をブロックという単位で扱い、チェーンのように連結することで管理する技術です。連結して保存されたトークンの取引データは消去されずに残り続けるため、改ざんなどのリスクを抑えられます。

分散システムによって他の利用者も取引履歴を保存しているため、システムがダウンやデータの改ざんがしにくいこともブロックチェーンの特徴です。

ブロックチェーンの詳細については「ブロックチェーンとは?仕組み・種類・実装のメリットを初心者向けに解説!」下記の記事を参考にしてください。

3.仮想通貨におけるトークンの特徴

仮想通貨の取引で用いられる場合のトークンの特徴として、次のような項目が挙げられます。

発行者や管理者が存在している

ビットコインなどの仮想通貨は、分散型システムによって発行・管理されており、特定の中央管理者が存在しないのが特徴です。一方、既存のブロックチェーンを利用して発行された暗号資産で用いられる場合のトークンは、発行者である企業や個人が管理者となります。ただし、発行者であっても一度発行したトークンの発行量は変えられないものもあります。

あらゆる企業や個人が発行できる

トークンは、主催者以外の企業や個人も仲介者を挟まずに発行することが可能です。イーサリアムやポリゴンなどのブロックチェーンは、トークンを発行するためのプラットフォームとしても利用できます。

付加的な価値を設定できる

トークンには発行者、発行日付などの情報が入っているため、トークンによっては発行者が運営するサービスの支払いに利用できるなど、付加的な価値を設定することが可能です。トークンを持つことで、運営に関する投票権を得られるといった付加価値がつけられる場合もあります。

4.トークンの種類

トークンと呼ばれているものには、次のような種類があります。

セキュリティトークン

セキュリティトークンは、ブロックチェーン技術を用いて有価証券をデジタル化したものです。株式や不動産証券などの有価証券をトークン化したものがセキュリティトークンと呼ばれます。

間違いやすいものとして、金融システムなどへのアクセス時に使われているトークンがありますが、こちらは認証トークンと呼ばれています。

セキュリティトークンは、プログラミングが可能で、各国の証券法に自動的に準拠する機能や、条件に応じた取引を自動で執行する機能などを持たせることが可能です。そのため、管理コストの削減が期待できます。

日本ではセキュリティトークンに関する規制が整備され、2020年から証券会社などの金融機関で取り扱いが始まりました。

ユーティリティトークン

ユーティリティトークンは、何らかの実用的な用途を伴ったトークンです。ユーティリティトークンの価値は所有することで受けられるサービス内容によって変化します。セキュリティトークンと異なり、投資性が少ないことがユーティリティトークンの特徴です。

特定のサービスの利用やゲーム内でのアイテム購入、映画のチケット購入、投票などを行う際にユーティリティトークンが利用されます。

ガバナンストークン

ガバナンストークンとは、株式に近い性質を持ったユーティリティトークンの一種です。ガバナンストークンは、中央集権ではない自律分散型の組織(DAO)の運営に関する投票に利用されます。

非代替性トークン(NFT)

非代替性トークン(NFT)とは、それぞれが固有の価値を持ち、代替不可能なトークンのことです。

画像や音楽といったデジタルデータは容易に複製できるため、従来は希少価値を持たせることが困難でした。代替不可能なNFTにデジタルデータを関連づけることで、デジタルデータの所有権を証明できるようになったため、現在はデジタルデータであっても固有の価値が認められるようになっています。

NFTは、デジタルデータの所有権をブロックチェーン上で証明できるトークンであり、所有権の移転によって価値を取引することが可能です。

ネイティブトークン

ネイティブトークンとは、ブロックチェーンが独自に発行したトークンのことです。

例えば、イーサリアムのブロックチェーン上では様々なトークンが作られ、手数料やトランザクション検証の報酬に利用されます。

ファントークン

ファントークンは、アーティストや作品、スポーツチームの支援などに利用されるトークンです。資金調達のためにファントークンが活用されたり、所持者にプレゼントが当たる会員証のような用途で使われたりすることもあります。

アセットトークン

アセットトークンとは、資産や資源、権利など、実物の資産価値に応じて変動するトークンのことです。例えば、前述のセキュリティトークンは有価証券に応じて価値が変動するため、アセットトークンに分類されます。

DeFiトークン

「Defi(Decentralized Finance)」とは、ブロックチェーン技術で実現された分散型の金融サービスの総称です。DeFiサービスが発行するトークンはDeFiトークンと呼ばれる場合があります。

5.トークンを購入するメリット

暗号資産やトークンを購入・所有することで得られるメリットは次の通りです。

売却時に高く売れる可能性がある

トークンが注目されて需要が高まったり、トークンの発行者である企業や個人が事業に成功したりすると、トークンの価値が高まります。トークンを購入しておくと、価値が高まったタイミングで売却して利益を得られることがメリットです。

使い道が多い

発行者が提供するサービスへ参加したり、運営に関する投票権を持てたりするなど、トークンを購入することで様々なメリットが得られます。また、所有者を対象とした特典を受け取れる権利が発生することも、トークンを所有するメリットです。これらのサービスや特典は、トークンを持っていないと得ることができません。

少額からでも購入できる

トークンのメリットとして、株式などと比べて少額で購入できることも挙げられます。投資を目的としたトークンの購入は、気軽に始めることが可能です。トークンによっては、他の仮想通貨を経由して購入するものもあります。

6.トークン まとめ

トークンとは様々な分野で用いられる言葉です。仮想通貨におけるトークンには複数の種類があり、所有することでサービスの利用や投票への参加といったメリットが得られます。仮想通化の取引を始めたい方は、さまざまなトークンの種類を理解しておきましょう。

【監修者】長瀬 嘉秀

株式会社テクノロジックアート代表取締役。1986年、東京理科大学理学部応用数学科卒業。朝日新聞社を経て、1989年に株式会社テクノロジックアートを設立。OSF(OPEN Software Foundation)のテクニカルコンサルタントとしてDCE(Distributed Computing Environment)関連のオープンシステムの推進を行う。OSF日本ペンダ協議会DCE技術検討委員会の主査を務める。現在、ラブロック株式会社CTO。ヒューマンズデータ株式会社CEO。ISO TC215専門委員。明星大学情報学部講師。

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1.トークンとは?

2.トークンと他の仮想通貨との違い

3.仮想通貨におけるトークンの特徴

4.トークンの種類

5.トークンを購入するメリット

6.トークン まとめ