リデュースとは?
意味や取り組み事例と3Rとの関連性について解説

リデュースとは3Rの1つで、ごみを減らすための取り組みのことです。3Rというとリサイクルが真っ先に注目されることが多いですが、実は環境のためには優先してリデュースに取り組む必要があります。

ただ「リデュースが大事」と言われても、「何をどのように取り組めばリデュースになるのか、具体的に何をどのように取り組めばよいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回はリデュースの概要や必要性を分かりやすく解説します。また、企業が取り組んでいるリデュースや私たちにできる取り組みについても紹介します。

この機会にリデュースを効果的に実践するための基礎知識や実践におけるポイントを押さえて、環境配慮につながるリデュースに取り組んでみてはいかがでしょうか。

目次

1.リデュース(Reduce)とは?

  • リサイクルやリユースとの違い
  • 3Rは「リデュース」を優先に行う

2.なぜリデュースが必要なの?

  • 海洋汚染の進行
  • 温室効果ガスによる地球温暖化
  • 資源の減少
  • ごみ処理の費用

3.私たちができるリデュースの具体例は?

  • 耐久性や保証に優れた商品を購入する
  • マイバッグを利用する
  • 物品の手入れを正しく行い長期間使えるようにする
  • 簡易梱包のものや詰め替え用のものを購入する
  • 利用頻度が低いものはシェアして使う

4.企業ではどんなリデュースをしている?

  • 傘や食品のシェアリングサービス
  • ペットボトル飲料のラベルレス化

5.リデュースで貢献できるSDGsとは?

  • つくる責任つかう責任
  • 気候変動に具体的な対策を

6.リデュースを取り入れて環境改善・SDGsに貢献しよう

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リデュース(Reduce)とは?

解 説

リデュース(Reduce)とはごみの発生量を可能な限り減らす取り組みのことです。リサイクル(Recycle)やリユース(Reuse)とともに3Rと呼ばれています。

リデュース(Reduce)は英語で「減らす」という意味です。環境用語としては、ごみの量や製品をつくる際の資源の消費量などを削減する取り組みを指します。

一般的には「不要なものを買わず、同じものを長く使う」といった取り組みがリデュースの代表例です。3Rとしてリサイクル・リユースと一括りにされがちですが、取り組み方や環境への影響は大きく異なります。

それでは、リデュースはリサイクルやリユースとどう違うのか、3Rの中ではどの順番で取り組むべきなのか、といった点について見ていきましょう。

リサイクルやリユースとの違い

リデュース・リサイクル・リユースはいずれもごみを減らすことにつながる取り組みですが、取り組みのタイミングやアプローチ方法が異なります。

上記のとおり、リユースやリサイクルはものが不要になった段階でごみを減らすアプローチをするのに対し、リデュースは、ごみになるもの自体を減らすという点が大きな違いです。

なお、リユースについて詳しくは「リユースとは?リサイクルとの違いや私たちができること」をご覧ください。

3Rは「リデュース」を優先に行う

3R活動の中では「リデュース」を優先して行い、次に「リユース」、最後に「リサイクル」に取り組むと効果的です。

なぜなら、リデュースがもっとも環境負荷を抑えてごみを減らせるからです。リサイクルやリユースではごみは減らせるものの、ごみ(廃棄物)を処理する際と同様にエネルギーを使う処理が発生しています。

例えば、ペットボトルのリサイクルでは、使用済みペットボトルの回収時、ペットボトルの洗浄、資源に加工する際などのタイミングで、化石燃料・電気・水などさまざまなエネルギーを使っています。エネルギーを使えばその分化石燃料といった資源が浪費され温室効果ガスなども発生してしまうでしょう。

そのため、3R活動に取り組む際には「リデュース→リユース→リサイクル」の順番を意識するとより環境に配慮した生活が送れるようになります。

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なぜリデュースが必要なの?

解 説

リデュースが必要なのは現在日本を含めて世界的に問題となっている課題の解決に欠かせないからです。

リデュースに取り組むことで次のような課題の解決に貢献できます。

  • 海洋汚染の進行
  • 温室効果ガスによる地球温暖化
  • 資源の減少
  • ごみ処理の費用増大

ここからはそれぞれの課題についてその概要とリデュースがどのように関係するのかを説明していきます。

海洋汚染の進行

海洋汚染とはビニール袋・ペットボトルなどのプラスチックごみやそれが細かく砕けたマイクロプラスチックが海に漂うことが原因で引き起こされている環境汚染です。

この環境問題は海洋汚染によって海洋生物の生態系を破壊するなどさまざまな悪影響を及ぼしています。

海洋プラスチック問題や環境問題について、詳しくは「海洋プラスチック問題とは?現状の問題と私たちにできること」や「環境問題とは?いま起こっている主な問題と私たちにできること」をご覧ください。

リデュースはこのような廃棄物の発生を抑制し、海洋汚染の進行を防ぐことにつながります。

温室効果ガスによる地球温暖化

ごみを焼却処分すると二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスが発生します。温室効果ガスが増えると地球温暖化が進行してしまいます。地球温暖化は異常気象の増加や海水面の上昇・農作物への被害など、多くの影響がある重大な問題です。

リデュースに取り組むことでごみの量を減らせるので、ごみ処理に伴って発生する温室効果ガスも減らすことができます。

温室効果ガスや地球温暖化の対策となるカーボンニュートラルについて、詳しくは「温室効果ガス」や「カーボンニュートラルとは?意味をわかりやすく簡単に解説」こちらの記事をあわせてご覧ください。

資源の減少

資源の減少を抑える上でもリデュースは欠かせません。近年世界的に資源の枯渇が懸念されています。

例えば、紙を作る際に必要な森林資源や、衣服・プラスチックなどをつくる際に必要な化石燃料が挙げられます。特に化石燃料は埋蔵量に限りがあるため深刻な問題といえます。

特に近年、低価格で流行をいち早く取り入れるファストファッションが台頭したことで衣服の供給量増加と共に大量消費や大量廃棄が発生し、資源の減少にも影響を与えています。
ごみの発生を減らすリデュースに取り組むことでこういった資源の減少を緩やかにすることが可能です。

化石燃料とも関係の深い脱炭素社会については、「脱炭素社会とは?実現までの課題・取り組みをわかりやすく解説」で解説しています。

ごみ処理の費用

リデュースはごみ処理にかかるコストを抑える上でも有効です。廃棄物の処理を行うには多くの費用がかかります。自治体がごみ処理を行う場合、その費用の一部には、普段支払っている税金も含まれています。

リデュースに取り組みごみの量を減らせれば社会全体のコストを減らせる可能性があります。コストを抑えられれば別の施策に資金を投入しやすくなり、地域の活発化などを実現しやすくなるでしょう。

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私たちができるリデュースの具体例は?

解 説

私たちが日々の生活の中で実践できるリデュースには、マイバックの利用や耐久性に優れたものを購入し長期的に使用するなど取り組めるものは数多くあります。

具体的な取り組みは以下のようなものがあります。

  • 耐久性や保証に優れた商品を購入する
  • マイバッグを利用する
  • 物品の手入れを正しく行い長期間使えるようにする
  • 簡易梱包のものや詰め替え用のものを購入する
  • 利用頻度が低いものはシェアして使う

ここからはそれぞれの取り組みがなぜリデュースといえるのかを詳しく説明していきます。

耐久性や保証に優れた商品を購入する

耐久性が高くて壊れにくい商品であれば長く同じものを使い続けられるので、買い直すまでの期間を長くできる上にごみを減らせます。

同様に、保証がしっかりしていて壊れてもすぐに修理対応が受けられる家電製品などを選ぶこともごみの減量につながります。

長期間の保証や修理サービスが付いている商品も多いので、購入時はこのようなごみになりづらいものを選ぶとよいでしょう。

マイバッグを利用する

マイバッグの利用もリデュースの取り組みの一例にあたります。買い物の際にマイバッグを利用することでビニール袋の消費を抑えられるからです。

不必要なビニール袋を使わないように心がけると原材料となる石油資源の消費を抑制できますし、プラスチックごみを減らし海洋汚染の進行を食い止める効果が期待できます。

また、近年はレジ袋が有料となったためマイバックを使うことでレジ袋の購入費用を節約できることも嬉しいポイントです。

物品の手入れを正しく行い長期間使えるようにする

リデュースに取り組む場合に、特に実践したいことは、物品をきちんと手入れし、長く使用できるようにすることです。

衣類や靴、バッグなどは扱いを丁寧にしたり適切なメンテナンスを行ったりすることで長持ちさせることができます。同じ服や靴などを長く使い続けられれば買い替えが発生せず、それだけ廃棄物を削減することが可能です。

日頃からものを大事にする習慣を身に付け、購入する際も「長く大事にしたい」と思える商品を選ぶようにしましょう。

簡易梱包のものや詰め替え用のものを購入する

買い物の際に簡易梱包や詰め替え用の商品を選んで購入するよう心がけることでもリデュースは実践できます。

包装が簡易的な商品を選ぶことでごみとなる外装の量を減らせます。また、詰め替え用の商品は買い替えるたびに本体のプラスチック容器などを捨てなくてよいので、家庭から出るプラスチックごみの減量につながります。

また、詰め替え用商品は容器ごと買い替えるよりも安く購入できるので出費を抑えるメリットもあります。

利用頻度が低いものはシェアして使う

利用頻度の低いものは友人や家族とシェアすれば無駄なく使用できます。複数人でシェアすることで余計にものを買うことを避けられるので、資源の消費を抑えられるほか、不要になって廃棄物となるリスクも抑えられます。

近年では車や自転車、傘、キャンプ用品などさまざまなものがレンタルできるサービスが増えてきています。ものを購入する前に一度用途や使う頻度を考え、頻繁に使わないのであればレンタルサービスの利用を検討するようにしましょう。

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企業ではどんなリデュースをしている?

解 説

企業ではシェアリングサービスの提供や販売する商品のごみを減らす工夫など、さまざまな取り組みを行っています。

ここではリデュースに向けた企業の取り組み例を見てみましょう。

傘や食品のシェアリングサービス

「アイカサ」は株式会社 Nature Innovation Groupが運営する日本最大級の傘シェアリングサービスです。使用したいタイミングで傘を借り都合のよいときに返すことができます。

ビニール傘など安価な傘の場合、すぐに壊れてしまったりすぐに捨てられてしまったりとごみを増やすことにつながる問題点があります。「アイカサ」はこのような傘の廃棄量を減らすことを目的とするサービスです。

また、「TABETE」は、これまでは廃棄されていたような食品をリーズナブルな価格や独自のメニューで販売するスマホアプリです。「TABETE」では、食品ロス(フードロス)削減を目指しています。

食品ロスについて詳しくは「食品ロスとは?原因や減らす取り組み、私たちにできること」をご覧ください。

ペットボトル飲料のラベルレス化

ラベルのないペットボトル飲料の販売に取り組む企業も増えており、例えば、アサヒ飲料の「アサヒ おいしい水」ではペットボトルに直接リサイクルマークを印刷した完全ラベルレスの商品を販売しています。

プラスチック製ラベルの生産量・廃棄量を減らすことで、資源消費の抑制や環境負荷の軽減につながります。

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リデュースで貢献できるSDGsとは?

解 説

リデュースに取り組むことでSDGs(持続可能な開発目標)の目標12「つくる責任つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」の達成に貢献できます。

SDGsとは世界各国に存在する環境問題や貧困、差別などの課題を解決するため、2015年に国連サミットで採択された国際社会共通の目標のことです。リデュースに取り組む人が増えることでこのSDGsの目標を達成する可能性が高まります。

ここではリデュースがなぜSDGsの目標12と目標13の達成につながるのかについてもう少し詳しく見ていきましょう。

つくる責任つかう責任

SDGsの目標12「つくる責任つかう責任」で実現すべきとされるターゲットの中には廃棄物の削減・発生防止・フードロスの削減が含まれており、リデュースに取り組むことで、目標達成に貢献できます。

リデュースは「そもそもごみになるものを買わない、受け取らない」ことで廃棄物を削減します。また、ごみになるものを減らすというリデュースの発想はフードロスの削減に有効です。

以上のことから、リデュースが目標12「つくる責任つかう責任」を達成する上で重要なことがわかります。

気候変動に具体的な対策を

SDGsの目標13「気候変動に具体的な対策を」の達成にもリデュースは貢献できます。

気候変動の大きな要因である温室効果ガスは廃棄物処理の際、ごみの収集や運搬、焼却などからも発生します。そのため、廃棄物を削減できるリデュースは温室効果ガスを減らすことにつながるため、気候変動への対策の1つとなり得るのです。

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リデュースを取り入れて環境改善・SDGsに貢献しよう

リデュースはごみの発生量を可能な限り減らす取り組みのことです。環境負荷を抑えつつ廃棄物を減らせるため、3Rの中でも優先して実施すべき取り組みといえます。また、リデュースはSDGsの目標12や13の達成にも欠かせません。

ものを大事に長く使う、マイバッグを利用するなど、個人でも取り組めるリデュースはたくさんあります。今からでも実践して環境改善・SDGsに貢献し、未来につながる生活を目指しましょう。

監修:藤野 純一
地球環境戦略研究機関(IGES)上席研究員

東京大学大学院工学系研究科博士学位取得。国立研究開発法人主任研究員などを経て、2019年度よりIGES専任。日本低炭素社会研究プロジェクト(2004年~2008年)やアジア低炭素社会研究プロジェクトの幹事(2009年~2013年度)として携わり、中央環境審議会地球環境部会中長期ロードマップ小委員会専門委員として、2050年までに二酸化炭素排出量を大幅削減する「低炭素社会」のシナリオ作りに携わった。気候変動のCOPには2005年(COP11)から継続して参加。

楽天グループの取り組み

楽天グループでは、2022年に安心して暮らせる社会を次の世代へとつなぐため、環境に配慮したグリーンな未来を呼びかける「Go Green Together」プロジェクトをスタートしました。特設サイトでは、気候変動をはじめとするさまざまな環境課題に一人ひとりが向き合うためのヒントや、課題解決の後押しとなるキャンペーン・サービスなどを紹介しています。楽天グループにおける環境への配慮についても紹介していますので、ぜひチェックしてみてください!

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目次

1.リデュース(Reduce)とは?

2.なぜリデュースが必要なの?

3.私たちができるリデュースの具体例は?

4.企業ではどんなリデュースをしている?

5.リデュースで貢献できるSDGsとは?

6.リデュースを取り入れて環境改善・SDGsに貢献しよう

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