関谷 夕佳
おいもや|代表取締役社長
2022.06.01
#THANKS

ネットなら何でも売れるかな?と
「塩」も売っていた時期もあった
“芋屋の娘”の25年。

楽天の「履歴」を振り返りながら、ご自分の人生を振り返っていただく本企画。今回、ご登場いただいたのはご自身も楽天ヘビーユーザーの関谷 夕佳さん。彼女が代表を務めるお芋スイーツ専門店おいもやは、2006年以降、16年連続で「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。家業を継いだ関谷さんに、当時から今までの道のり、今後についてまでを根掘り葉掘り伺いました。

楽天のスタートとほぼ同時?
19歳の“芋屋の娘”に訪れた転機。

楽天: 今回、楽天25周年ということでお話を伺いたいのですが、関谷さんは25年前、何をされていましたか?

関谷 夕佳: 当時私は19歳。大阪の大学へ入学したのですが半年で辞めて、実家に呼び戻されたころです(笑)。うちは両親がさつま芋の製造加工会社を営んでいたので、伝票の整理など家の手伝いをするようになりました。パソコンに触れ、興味を持って勉強を始めたころでしたね。

楽天: 昔から家業を継ぎたいとは思っていたんですか?

関谷 夕佳: そうですね。両親が一緒に配達に行ったり、収穫期になると近所の農家のおばあちゃんが手伝いに来てくれたり、楽しそうに働いている姿を見ていたのでいつかは…との思いは小さいころからありました。「芋屋の娘」を言われるのがイヤな時期もありましたけど…。両親が誇りを持っている仕事だとわかっていましたので、事業は継続したいと思っていましたね。

楽天: それが今の「おいもや」につながるんですね。

関谷 夕佳: そう考えると、私のターニングポイントも25年前だったかもしれないですね。実際に実家に戻ってみて、子どものころには見えなかった苦労の部分も見えてきました。

楽天: 実際にネットショップを立ち上げるまではどのような道のりがあったのでしょうか?

関谷 夕佳: 家業は父が立ち上げました。私が大阪から戻ってきた当時、海外産が出回り始め、売れ行きはあまりよくなかった。娘ながらに思うところがあって、何かできることはないだろうか、と考えました。インターネットを使って販売できることを知り、2001年に自分でホームページを立ち上げました。まだインターネットが普及し始めたころで知識もなく、参考書を片手に必死でつくりました。商品が1つ売れたときの感動は本当に大きかったです。

楽天: 楽天市場には2003年から出店されましたね? 記念すべき最初の商品はなんでしたか?

関谷 夕佳: 干し芋と焼き芋、お芋のかりんとうの3商品でスタートし、続いて塩やにがりなどの食材も展開していました。恥ずかしながら、当時は本当に無知で、ネットなら何でもいいだろうとコンセプトを持たずに販売してしまったんですね。ただ、それだと店の軸がはっきりせず良くないと気づき、芋を使った商品に注力。「おいもやに来れば芋商品は何でも揃う」というイメージを持ってもらえるよう、芋大福やスイートポテトなどのスイーツを展開しました。

安心感を伝えるために始めた「芋フェス」は
ショップを代表する名物に。

楽天: おいもやの商品はどのような点にこだわっていますか?

関谷 夕佳: 地元、掛川の農家さんとタッグを組みながら、自分たちの畑でさつまいもをつくって加工から販売までを担っています。干し芋は砂糖などの添加物を加えず素材の風味をそのままです。また私たちは安売りせず、大切に育てた商品をしっかり販売したいとの思いを持ってきました。特に干し芋は極力自分たちの手で売っていくことにこだわっています。

楽天: 楽天歴も約20年です。ずばり、特に思い入れのある商品はなんですか?

関谷 夕佳: まずは「2代目おいもやの干し芋」です。出店当初から販売していた初代の干し芋も徐々に知られてきていたのですが、当時は干し芋といえばおばあちゃんが食べるような堅くて非常食のようなイメージが強かったと思います。新品種のサツマイモに出会い、父に新しくつくってもらって完成したのが2代目。柔らかくて濃厚な半生タイプの商品です。またネットで販売するにあたり、ターゲットを20代以降の女性にあて、バッグの中に入っていても恥ずかしくないデザインに刷新したことで、初代を超える人気商品になりました。

楽天: ユニークなイベントも開催されていますよね?

関谷 夕佳: はい。まさに思い入れのある商品のもうひとつが「畑まるごとオークション」です。以前あった楽天さんのオークション機能を活用して、畑のオーナー権を入札してもらう企画を2005年に始めました。メルマガやブログで苗植えや畑の様子を発信し、収穫時にはオーナー本人に来ていただいて一緒に芋掘りするものでした。初年度は5組の参加でしたが徐々に増え、芋掘りだけでなく、掛川の食材を使ったバーベキューや海での宝探しなどイベントと規模も拡大。10年ほど続けたところで、より多くの方や地元の人にも体験してもらいたいと形を変えて現在も続いています。

楽天: それが今の「芋フェス」なんですね。

関谷 夕佳: もう、今やおいもやの名物イベントです。700〜800人規模で、一緒に芋掘りしたり、よさこいを踊ったり。近年はコロナの影響でオンライン上での開催でしたが、初回からずっと来てくれる方もいてスタッフ一同楽しみにしています。

楽天: お芋の販売から体験型イベントとはなかなかユニークですよね。どんなところからアイデアが生まれたんでしょうか。

関谷 夕佳: 海外産の商品が多く入ってきたことで、お客様から「海外産なの?」といった問い合わせも増えてきました。そこで、自分たちの畑から作っていることを伝えるために何かできないか、とECコンサルタントに相談を持ちかけたところからです。結果「参加型」といった形にたどり着いたのですが、ブログやメルマガでも発信することによって、まだ購入していない方も含めて多くに安心感を与えることができたと思います。

5年後、10年後は想像できないけど
楽天のお客様とともに歩んでいきたい。

楽天: 今もネットでお買い物されること多いですか?

関谷 夕佳: ありとあらゆる商品を買っていますね。ちょっと自慢なんですけど、楽天ダイヤモンド会員でポイントは130万以上あります。この先何かあってもポイントで食べていく!と公言しています(笑)。私、楽天さんが大好きなんです。銀行も証券も娘の携帯電話ももちろん楽天です。

楽天: それはすごい!ちなみに今後挑戦したいことなどありますか?

関谷 夕佳: 私は自分が経営者としてはまだまだで、タイミングや人との出会いに助けられて生きてきた人間だと思っています。でも楽天市場を通じてお客様と出会って、両親が始めた小さな販売店がここまで大きくなり、自分の人生も変わりました。「今から5年後」と言われても想像できず、今の私には楽天さんに付いていくことで精一杯です。だからこそ成長できたとも思うので、楽天さんの示す方向性を見ながらずっと続けたいですね。海外展開や、5年後10年後を見据えた事業計画を語れる経営者の方はすごいと思いますが、それができないところが私らしくていいのかな。

楽天: 楽天に付いていく、というお話がありましたが、おいもやは2006年から16年連続で「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」を受賞されています。プレッシャーはあったりしますか?

関谷 夕佳: もちろん多少のプレッシャーはありますけど、最近はそこまで記録にとらわれないようになってきたかな?「絶対に取らなきゃ」といった気持ちよりも、地域の方々を巻き込んでいろんなことに挑戦したいと思うことが増えてきたように思います。
とにかく駆け足できた18年。振り返ってみても、自分たちのコンセプト自体は間違えていないと信じて守っていますし、これからも変わりません。しかし認知度を高めるためには、もうひとつ何かに挑戦しなくてはならないとも考えています。もっと違う景色も見てみたい。一度立ち止まって考えるいいタイミングにいるのかもしれないですね。

プロフィール

せきや・ゆか/静岡県生まれ。「芋屋の娘」として育つ。地元企業で修行後、25歳のときに父親が代表を務めるさつま芋の製造加工会社、有限会社平松商店へ入社。インターネットとは無縁だったが、独学で自社サイトを自作する。2003年からは楽天市場へ出店、2007年にネット部門を独立させるかたちで株式会社おいもやを立ち上げ、代表に就任。「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」16年連続受賞をはじめ、数々の実績を残す。

思い出の楽天買い物履歴
名刺

関谷さんが初めておいもやの名刺をつくったのが楽天市場。その名刺を持って、当時目黒にあった楽天を初来訪したそう。そのショップでは、名刺以外にもお客様へのメッセージに押すハンコを依頼したとか。

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