第888回東京フィルハーモニー交響楽団 オーチャード定期演奏会に子どもたちを招待しました

児童養護施設支援

17.02.16

楽天は、子どもたちに一流の音楽体験を届ける「楽天ドリームプロジェクト」を進めています。
2017年1月、渋谷Bunkamuraオーチャードホールで開催された東京フィルの定期演奏会に、4つの児童養護施設から11名の子どもたちと先生を招待しました。
曲目は、武満徹の「セレモニアル」とブルックナーの「交響曲第9番」、指揮者はウィーンを拠点とし、世界的にも有名な佐渡裕さんです。

東京フィルハーモニー交響楽団の広報を担当されている伊藤さん

演奏会の前に、曲の背景や、作曲家の生い立ち、使われている楽器についてなど、いつも子どもたちにも分かりやすく教えていただいています。

1曲目の「セレモニアル」は、日本で最も有名な作曲家である武満徹が62歳の時に書いた作品。オーケストラというと西洋のイメージが強いですが、日本人である武満徹は、曲の中に中国の笙(ショウ)という管楽器を使用し、西洋の文化にアジアの文化を足したそれまでにはなかった発想で曲を作ったそうです。
2曲目の「交響曲第9番」は、ブルックナーが亡くなる間際まで書いた未完の曲。元々オルガン奏者であったブルックナーが、オーケストラでオルガンのような響きを表現している曲で、そのハーモニーからは、「深遠を感じる作品」と表現されたり、力強さを感じたり、年代によって違う感じ方をするそうです。また、ワーグナーチューバという特殊な金管楽器を使っているのも特徴です。

今回参加した子どもたちの中には、吹奏楽部でテナーサックスや、ユーフォニウム、フルートなどに取組んでいる子もいます。

演奏会終了後にトランペットの首席奏者・古田俊博さんら3名の奏者の方にお越し頂きお話を伺いました。

実際に使用したトランペットを見せていただきました。
左側が今回使用したロータリー・トランペット、右側が一般的なピストン・トランペットです

交響曲第9番は、オルガンの音のように音形や音圧がずっと一定で続いたり、トランペットを大きく吹いた後に柔らかい音色を出さなくてはならないため、難易度は高いものの、音楽家冥利に尽きる曲だそうです。
「男女で出来る楽器、出来ない楽器がありますか?」との質問には、昔はトランペットは男という印象が強かったが、今は女性がどんどん活躍しています。とお答えいただきました。
また、プロの心得も教えてくださいました。古田さんは10種類のトランペットを使いこなすそうですが、今でも毎日基礎練習をしているそうです。プロでも練習しないと音が伸びないし、音の力強さ、輝き、エネルギーを表現するためには日々練習が欠かせないそうです。

最後に児童養護施設の先生からうれしいお話を伺いました。
以前「楽天ドリームシート」で東京フィルの演奏を聴いた中学生の女の子が、その後、吹奏楽部に入部し、クラリネットを始めたとのこと。実際に生の演奏を聴いて「かっこいい」と思ったそうです。
今回の演奏会に参加した子どもたちも、音楽をもっと好きになってくれればと思います。
寒い冬の時期は手がかじかんで練習も大変だと思いますが、みんながんばってくださいね。

ロータリー・トランペットとは

ロータリーバルブ式のトランペットで、横に寝かせて構える形に特徴があります。主にドイツやオーストリアで普及していて、ピストン・トランペットに比べて音色がやわらかく、弦楽器や他の管楽器とよくなじみます。

ピストン・トランペットとは

主に日本やアメリカ、フランスなどで使用されており、華やかな音が特徴です。一般的に使われることが多いのは、こちらの種類です。