Yuto

日本で
ドローン配送を
実用化する

Yuto Yuto

Yuto

ドローン・UGV事業部
ヴァイスシニアマネージャー

経歴

航空工学の修士号を取得した後、最初は自動車メーカーにITエンジニアとして就職。3年半後に、日本のIT開発会社からスピンアウトしたデジタルイノベーションコンサルティング会社に転職。新製品の発売や開発、原価企画などのコンサルティングを担当。その後、社会にもっと大きなインパクトを与えたいという思いから、IESEビジネススクールに進学。現在は楽天のドローン・UGV事業部に勤務。比較的小さな事業部であるため、戦略立案からオペレーションまで、幅広い業務に携わる。

Why Rakuten?

自分の強みを最大限に生かせる場所

MBAを取得する前は、自分のキャリアの次のステップについて3つの点を意識していました。第一は、日本経済の核であり、日本が他国をしのげる分野である製造業で働くことです。コンサルタントとしての経験から、日本のメーカーがビジネスイノベーションを実現するには、顧客インサイトに強みを持つテクノロジー企業などの協力企業が必要だと確信していました。

2つ目の点は、小規模な組織のリーダーになることです。MBA課程で学んだ知識を直接的に活用することが、キャリアを加速させるためのカギだと考えていました。小さい組織で働けば、自然と広範囲の経営上の問題に対処せざるを得なくなります。私は様々な企業の事業の進め方の違いを知っているので、違う種類の価値を創造できるのではないかと考えたのです。

最後の点は、これまでに培った知識と経験を生かせる企業を見つけることでした。私は工学、製造業、デジタル、コーポレートITの分野での経験があり、さらにMBA課程で学んだ知識も併せ持つことで、独自の価値を生み出せると思いました。

これらの点を考え合わせて、楽天の事業開発職は良い選択肢なのではないかと判断しました。応募の際に提出した小論文には、「短期的な目標は、楽天の事業開発部のマネージャーになり、新しい技術を活用した新サービスを立ち上げ、5年以内に収益化することです」と書きました。幸運なことに、ドローン・UGV事業部のインターンを経験することができ、後に正社員として採用されました。

My Role My Role

Our Mission

ドローン配送サービスの立ち上げに向けた
実践的な問題解決

現在のポストでの私の使命は、ドローン配送ソリューションの開発と、商用サービスの開始、収益性の向上です。ごく単純なことに聞こえるかもしれませんが、実際には様々な分野にわたる多くの課題があります。まず、一番分かりやすいのは規制の問題です。配送ドローンは製品もサービスもまだ出始めたばかりなので、関連する規制もまだ策定中の段階です。現時点では有人航空機と似たような規格が使われているため、そのために制約がかかることが少なくありません。

また、事業開発においても様々な難題に直面します。ドローン配送業界はまだ発展中で、現在のところ具体的なバリューチェーンは存在しません。この業界を軌道に乗せるには、他のステークホルダーと協力し、それぞれの能力を結集させて自分たちでバリューチェーンを構築しなければなりません。

もう一つの大きな問題は技術面です。この業界はほとんどがスタートアップ企業で、持っている技術は最先端ではあっても未熟です。ですから、商用サービスを提供し、人がいる場所の上空でドローンを飛ばすとなると欠くことのできない安全性を確保することは、難しい課題になります。安全で便利な配送ソリューションを提供するために、これまでにない新しい技術を信頼できる製品に変える方法を見つける必要があります。

私は、この使命の実現に向けて重要と考えられるすべての分野に関わっています。ビジネス戦略の立案、他社に呼びかけて協働の可能性を探ること、ハードウェア開発の主導、データ分析、そして運用の効率向上を図ることなどです。このように多くの分野で実践的な経験を積める企業はほとんどないでしょう。このようなチャンスをもらえて、本当にうれしく思っています。

The Appeal of Rakuten The Appeal of Rakuten

Our Team

多様なパートナーとの効果的な協働

私の事業部では今のところ日本の市場にターゲットを絞っているので、チームの文化は他の部署よりも日本的です。それでも、いろいろな経歴のメンバーがいて、それぞれが持っているスキルも様々です。例えば、あるマネージャーは以前はプロアスリートの個人トレーナーをしていた人ですし、楽天のコマースカンパニーでトップクラスのECコンサルタントとして活躍した人もいます。そういう個性的なメンバーが集まって一つのチームを作るのは、難しい面もありますが、メリットが大きいのは間違いありません。

インドやヨーロッパ出身のエンジニアも数多くいます。楽天は国際的な文化のあるグローバルな企業ですが、それと同時に、日本人以外の社員も日本文化を心から受け入れています。私より日本人らしいのではないかと思うことも時々あります。

国内外を含めて、多くのパートナー企業とも仕事をしています。パートナーとの協働は競争力のあるソリューションを作る上で不可欠で、非常に密接に協力し合っています。個々の仕事のスタイルはそれぞれ違っても、楽天は他の多くの日本企業よりも効果的に協働作業ができているのではないかと思います。社内の多様性のおかげで、多種多様な人々のことを理解し、うまく一緒にやっていけるのではないかと思います。社内で英語が公用語であることも、言葉の壁をなくすのに役立っています。

Our Team

Rewarding Work

物流困難地域地域を支援するチャンス

一般的にいえば、ドローン配送ソリューションに最も恩恵を受けるのは地方部です。こうした地域は過疎化や高齢化、利用できる民間サービスが限られるなど、多くの問題を抱えています。私たちのチームでは、常に利用者の立場に立ち、お客様の実践的な問題を解決することを通じて社会に貢献することを目指しています。私たちの仕事がお客様の生活向上に役立っていると思うと、大きな達成感があります。

その好例の一つは、山岳配送プロジェクトでしょう。ほとんどの山岳エリアは、ふもとから物資を運ぶ方法は二つだけ。ヘリコプターか徒歩で運ぶしかありません。ところが最近、ヘリコプター配送業者が、一部の山岳エリアへのサービスを続けるには配送料金を値上げせざるを得ないと発表しました。特にガソリンなどの必需品をヘリコプター輸送に大きく頼っている山岳エリアにとって、これは死活的な問題です。

私たちは業界内の他社とも協力して、この最悪の状況の解決策を探しました。そして今年、共同で概念実証プロジェクトを立ち上げ、標高1250メートルの地点から、標高約2800メートルにある2軒の山荘に物資を運ぶことに成功しました。まだ多くの課題が残っていますが、この大きな社会問題の解決に貢献するんだという思いが、山岳エリア向けのドローン配送ソリューションの開発という目標達成に向けて一層のモチベーションになっています。

それに、少人数の事業部であることも、仕事へのやりがいにつながっています。現場の業務に関わりながら広範囲の問題に対処することで、自分が本当にこの事業を牽引し、お客様やパートナーにとっての価値を生み出しているのだと感じられます。自分の能力の限界を超えていると感じることも時にはありますが、それが励みにもなって、もっと頑張ろう、前に進み続けようと思えるのです。

Our Team

Opportunities for Growth

ビジネス理論を実践する

比較的少人数のチームなので、私自身が幅広い役割を担わなくてはなりません。第一の職務は戦略立案ですから、他の関係者と連絡をとり、ビジネスパートナーシップの構築に当たっています。特に重要なパートナーはドローンメーカーで、私はメーカーと共同での技術開発の責任を担っています。プロジェクト管理を行って、しっかり成果を出せるようにしなくてはなりません。そのために、バックエンドでプロジェクトレビューのガイドラインの作成と更新をしながら、時にはサービス拠点に行って現場のサポートもします。

楽天での仕事は、MBA課程で学んだ知識をさらに深めるのに役立っています。MBAを取得する前はITエンジニアやデジタルコンサルタントの仕事をしていたので、ビジネスに関する知識や経験はあまりなかったのですが、今は戦略から人事まで、様々なビジネス関連の問題に対応しています。MBAで学んだ知識を足掛かりにして、実践的な応用を通じてそれをさらに深めています。

たとえば、今の事業部ではチームビルディングについて多くのことを学びました。最初は、チームを作り上げ、ルールを決めるに当たって、前に勤務していたコンサルティング会社の文化を基にしていたのですが、このやり方は今の事業部には合わないと感じました。やがて気づいたのは、コンサルタントがとるゼネラリスト的なアプローチとは違い、このチームのメンバーは皆スペシャリストで、自分の専門領域の中で仕事をこなすのに慣れているということです。最善の組織構造は企業によってそれぞれ異なるということは理論上は知っていたのですが、この経験のおかげでそれを本当の意味で理解することができました。

What Next What Next

What Next

さらに上を目指して

MBA取得前に設定した短期的な目標は、今も変わっていません。新しい技術を活用した新サービスを立ち上げて収益化することを今も目指していますし、ドローン配送でこれを達成できると信じています。

長期的には、オープンイノベーションにもっと関わりたいと思っています。革新的なサービスを構築するには協働が不可欠だと分かっているので、パートナーと密接に協力して、集約したリソースを活用してスピーディにイノベーションを生み出していきたいと考えています。

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