RAKUTEN

Echoes 〜未来へ響き合う想い〜

私たち楽天が実践している社会貢献活動は、従業員を始めビジネスパートナーやお客様、行政、NPOなど多くの方々と一緒に取り組んでいます。ここでは活動に関わることで、“エコー=こだま”のように参加者の心に跳ね返ってきたエピソードをストーリー形式でお届けします。

vol.01_『楽天サンタプロジェクト』×楽天市場サービス管理部 本田 圭

楽天サンタが子どもたちから受け取った本当のプレゼント

楽天で働く同僚たちの想いを胸に

「どういう顔をして行けばいいんだろう…」。岐阜へ向かう列車の中で、本田はこれから待ち受けているミッションを思い、不安を募らせていた。

2016年12月、入社10年目の彼は、初めて楽天サンタになった。普段は楽天市場のサービス管理部で、出展企業の困り事を解決するサポート役として働いている。CSRの部署は身近な存在ではないが、会社主催の地域のゴミ拾いイベントに参加するなど、社会貢献の活動に関しては理解があるほうだと自覚している。とはいえ、初めての『楽天サンタプロジェクト』。しかもたった一人で岐阜と滋賀合計3箇所の児童養護施設を訪ねるのは、使命感や責任感より不安が勝った。そんな彼の背中を押したのは、同僚たちの直筆メッセージが添えられたクリスマスカードの入った紙袋だった。

最初の訪問先は時間が早かったため、施設の職員の方にプレゼントを託す形で終了。ホッとするまもなく次なる施設へ向かう。そこで、初めて子どもたちと向き合うことになるのだ。 —————児童養護施設に関しては少しだが予習していた。様々な事情で親と暮らせない子どもたちのための施設だということ。施設は全国に600近くあること。そこで約3万人の子どもたちが生活していること。18歳になったら施設を出て自立しなければならないこと etc. これら通り一辺倒の知識と、中学高校で全寮制の学校に通っていた自分の思い込みによる施設の印象は、決してポジティブなものではなかった—————— 二番目の訪問先の児童養護施設の前で、一度大きく深呼吸してから、インターフォンを押した。

子どもたちの笑顔と自問の種

施設長らと挨拶を交わし、簡単にプログラムの確認をして、会場となる玄関の広場で子どもたちが来るのを待つ。サンタの赤い帽子を被ると、気のせいか先ほどまでの不安が少し薄らいだように感じる。当初思い描いていたより、施設の雰囲気が明るくアットホームだったのも、影響しているのかもしれない。少なくとも自分の寮生活時代を彷彿とさせるプライバシーの少ない大部屋感は、ここにはなかった。

子どもたちが会場にやってくる。わいわいがやがや。会場が一気に賑やかになる。施設長や職員の方たちの対応は穏やかだ。一人ひとりに、プレゼントを手渡す。小さい子どもたちの無邪気な笑顔に、心が温まる。少し大きな子どもたちのはにかみに、懐かしさを覚える。子どもたちの「ありがとう」という元気な声で、本田の新米サンタとしての役目は無事に終わった。

安堵感。だが、それもつかの間だった。職員の方との会話の中で、子どもたちの背負う現実が垣間見えたからだ。例えば、できるだけ普通の家庭環境に近い環境を作るため、個室やリビングなど間取りが工夫されていること。例えば、18歳で施設を出て自立する際の厳しさなど。そんな現実が、先ほどの子どもたちの姿に重なった。「児童養護施設で暮らす子どもたちや、そのほかの支援が必要な子どもたちのために、楽天の社員として何ができるのだろうか」。そんな自問の種が、今回の体験を通じて心の片隅に宿ったことを本田は悟った。そう、『楽天サンタプロジェクト』に参加した多くの社員と同じように。

『楽天サンタプロジェクト』とは

様々な事情により親と離れて暮らす子どもたちを応援する「楽天つばさプロジェクト」の一環として、クリスマス時期に楽天の社員が全国の児童養護施設を訪問し子どもたちにプレゼントをお届けするプロジェクトです。2014年からスタートし、2016年で3回目を数えます。2016年は、全国548施設、25,620名の子どもたちへプレゼントをお届けしました。プレゼントと一緒に手渡されるクリスマスカードのデザインは、世界中の楽天グループ社員から募集し、社員の投票で選ばれたものです。カードの裏面には、様々なビジネスに関わる社員が書いた子どもたちへのメッセージが添えられています。

今回訪れた児童養護施設の中には、写真のように会場の飾り付けや楽天サンタを迎えるウェルカムボードを作っていただいた施設もありました

楽天サンタとして『楽天サンタプロジェクト』に参加した社員の様子。全員サンタの帽子を被って子どもたちにプレゼントをお渡しました

子どもたちへのプレゼントには、全国の楽天社員による直筆メッセージ入りクリスマスカードが添えられています

子どもたちからもカードにメッセージを書いてもらいました。そのカードは楽天クリムゾンハウスのエントランスにて展示しました