#01異なるスキルや志向がを充分活かせる柔軟な仕組みを用意し、エンジニア一人ひとりのキャリアパスの可能性を広げていく。

杉原章郎 常務執行役員

1996年慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修士課程を修了後、友人と共にインターネットサービス開発の会社を設立。
1997年、楽天の創業メンバーとして参画し、初期の出店営業部門を立ち上げた。
1999年からは、新規事業の立ち上げを歴任、2007年からはシステム開発部門の統括を担う。
2012年4月よりグローバル人事部担当役員として楽天グループの人事の統括を担っている。

エンジニアのモチベーションを開花・発揮させる、管理しすぎない絶妙な環境。

創業15年。現在の楽天はエンジニアだけでも1000人以上が所属する組織になりました。組織が大きくなると、コンプライアンスやセキュリティの観点から、マネジメントのための制度などを整備する必要があります。そうなるとエンジニアの自由度もないのではと思われがちです。

私たちの目標は、世界一のインターネット・サービス企業になること。これを達成するには、エンジニア一人ひとりがモチベーション高く働ける環境でなければなりません。従って過度に管理しすぎず、自由と裁量をバランスよく配した環境になるよう常に留意しています。例えて言うなら、校則を排した学校と言えるかもしれません。校則を適用していない学校の生徒は自律しており、常に自分たちで学校をより良くしようと動いているから、校則で縛る必要がない。当社の開発環境もそれに似ています。当社のエンジニアの多くは、お客様にサービスを使ってもらえるのが嬉しくて働いている。今日よりも明日、明日よりも来週のサービスが良くなることを追求している。なぜそうできるか。サービスの充実を図っていくことと同時に、エンジニアのキャリアパスが柔軟に展開していくような制度を用意しているからです。そうすることにより、エンパワーメントへの意志が生まれてくるのです。

エンジニアのスキル、志向と組織の最適なマッチングを図る制度を導入。

「オープンポジション制度」はその一例です。オープンポジション制度とはいわゆる社内公募制度のこと。開発部門のエンジニアであれば誰でも自由に他部署が募集しているポジションに応募できる制度です。先述したように当社では多くのエンジニアが活躍しています。そのため、隣の部署とはいえ、どんなスキル、志向性を有したエンジニアが活躍しているのか、見えてこないこともあります。そこで、社内にどんなキャリアのチャンスがあるかを可視化するためにこの制度を導入しました。もちろん、手を挙げたからといって、必ずそのポジションにアサインされるわけではありません。そのポジションに見合うスキルがあるか、スキルアップのために努力を惜しんでいないかということはもとより、なぜそのキャリアパスを選択しようと考えたのか、人事や上長と対話することが求められます。つまり、オープンポジション制度への応募は社内とはいえ、新しいスキル、経験を獲得するためのキャリアチェンジのようなもの。人事、上長などを含め、周囲の人たちとじっくり話をして進めることになります。この仕組みを用意することで、エンジニア一人ひとりがキャリアの成長図を描けるようになっているのです。もちろん、自分自身の夢や希望があることが大前提となります。

異なる個性や志向を持ったエンジニアが協働することで、多様性あるチームが生まれ躍動する。

楽天でエンジニアとして働く面白さは、一人の力では実現できない大規模なサービスに携われること。組織でコラボレーションしてサービスをブラッシュアップしていける。それがすなわち、当社が求めるサービスマインドです。

組織の中でリーダーシップをとるのは若手の役割だと考えています。その象徴的な例が東北楽天ゴールデンイーグルスの嶋基宏選手会長です。嶋選手は2006年に入団、現在27歳ですが、選手会長に就任したのは25歳のことです。以来、チームを引っ張ってきました。そしてベテランの選手などはスペシャリストとして、チームの若手に範を示しつつアドバイスをするという役割を演じる。チームプレイは開発部門も同じです。若手がプロジェクトリーダーやプロダクトマネジャーに就任し、他のメンバーを引っ張り、スペシャリストのエンジニアは自分の担当部分の開発をしつつ、技術的なアドバイスをする。当社では職位と給与がリンクしているわけではありません。プロジェクトリーダーだからといって偉いわけではありません。逆にスペシャリストの中には、経営陣よりも高給をもらっている人もいます。そういった柔軟な人事制度が用意されているのも、当社の特徴であり強み。若手でもチャレンジできる環境を用意されているから、お互いに切磋琢磨しながらスキルを伸ばしていくことができるのです。

#02エンジニアにとって、自らの技術を総動員しないと解けないチャレンジングな題材が、ここには溢れている。

安武弘晃 取締役常務執行役員

1997年早稲田大学大学院理工学研究科数理化学専攻修了後、日本電信電話株式会社に入社。98年10月に楽天の前身となる株式会社エム・ディー・エムに入社。以来、今日まで開発部門をリードし続けている。2005年5月執行役員に就任、その後2007年4月には取締役常務執行役員に就任。2012年5月よりDevelopment Unit長代行。

自らの技術力で、世界の人々の生活を変えられる。

楽天でエンジニアとして働く面白さは大きく3つあります。第一に、自分たちのアイデアと技術力で、世界の人々の生活を変えていくことができることです。楽天は、創業時からECを通じて様々な企業をエンパワーメントすることで、売主と買い手の生活を変えてきました。様々なサービスが、インターネットの力を利用してこれまでにない新しい価値を生み出し続けています。

第二に、楽天は生活密着型のサービスを提供していることです。楽天が提供しているサービスは楽天市場を代表とするECサービスのほか、銀行やトラベル、電子マネーやクレジットカードなど生活に密着しているものが大半です。エンドユーザーからのフィードバックも届きやすい。生活に役立っていることが実感できるのです。お客様からのありがとう──そういった瞬時に得られるライブ感が、「さらにお客様に喜んでもらえるような新しい価値を生み出したい」というモチベーションにつながります。

第三に、チームワークの素晴らしさです。数年先の技術を見据えて新しいチャレンジをする人、安定したサービスを提供することに非常にこだわり品質を高める人、ユーザビリティを追求する人。それぞれの特性が相互に絡み合って共鳴し、チームプレイでより大きな価値を生み出しているのです。

1日の平均流通総額は40億円。そんな膨大なトラフィックから新しいサービスが生まれる。

楽天という基盤で活躍するエンジニアのアドバンテージ、その一つとして、当社が膨大なデータ資産を有していることが挙げられます。多くのユーザーに支持されて使われている事実が、次なるイノベーションを生み出し世界を変える可能性を高めます。

例えば、当社には楽天技術研究所という研究開発部門があります。2010年にはニューヨークに拠点を設立したのですが、その初代所長に就任したのが、関根聡ニューヨーク大学研究准教授です。関根准教授は、自然言語処理の専門家です。そんな実績のある研究者がなぜ、楽天にジョインしたのか。それはアカデミックな分野ではなかなか手に入らないデータが、楽天には存在しているからです。現在そこから、過去類を見ない高精度なECに特化した自然言語解析の手法を見出し、これまでにない新しいサービスの提案がまさに生まれてきています。

それらの貴重なデータは、日々の膨大なトラフィックの蓄積から生まれます。楽天市場の一日の流通総額は約40億円に至る程すごいもので、2011年12月には年間1兆円を突破しました。この驚異的なトラフィックでも、システムをダウンさせることはありません。長年の試行錯誤からそのインフラを構築してきました。そして、楽天は未だに大きな成長を続けており、世界へ展開し、まだまだ今の技術知識を駆使しても解けない題材が新しく生まれてきます。志あるエンジニアならエキサイティングな環境であることは、間違いありません。

答えのない技術的テーマはまだまだたくさんある。それを解決するから面白い。

私たちの目標は、世界一のインターネット・サービス企業になることです。そのためには前人未到の分野を開拓していくことは不可欠です。だからこそ重要になるのが、技術的にエッジが効いているかどうか、つまり革新性があるかどうか、ということです。ここで言う革新性とは、単に流行の技術を追い求めることではありません。なぜならプログラム言語でさえ寿命は10年ほどと言う説もあり、どんな技術も経年とともに陳腐化していくからです。私たちが求めている革新性とは、例えば今、日本では買えないものを瞬時に手に入れるというようなこれまでにない新しい価値を生み出すこと。そのためにはどのような技術を用いれば解決できるのか、そのアイデアを提供できることなのです。大事なのは自分で実現したい課題があり、それを実現するために成長し続けることなのです。

世の中をテクノロジーで変えたい。そういった志を持っている人に、私たちの仲間になって欲しいと思っています。同じ志をもつ仲間が増えれば増えるほど、楽天がテクノロジー・カンパニーとして進化し続けるための有益な情報も集まってきやすくなります。そして、そういった情報を世の中の価値に変えながら、新たなチャレンジへと踏み出すことができると考えています。

#03グローバルに活躍できるチャンスのある、日本発テクノロジー・カンパニーとしての楽天。

Terje Marthinussen 執行役員

1996年トロムソ大学卒業後、ノルウェーのFast Search and Transfer(FAST)社にてソフトウェアエンジニアとして従事。2001年にFAST社の日本オフィス設立メンバとして来日後、楽天との協業を経て、2010年に楽天にジョイン。以来、チーフアーキテクトとしてサーチプラットフォーム開発を牽引している。2011年2月に執行役員に就任、2012年2月よりビッグデータ部 部長。

世界の中でもユニークな「1万人のスタートアップ企業」。

私はノルウェーの最北部、北極に程近い街の出身です。楽天に入社するまでヨーロッパやアメリカなど様々な国の様々な会社で働いてきました。そんな私にとって楽天の魅力は、マイクロソフト社などと同様、世界中の何億人もの人に使われるサービスを創っていること。そのサービスは、例えば私が生まれ育ったような交通網もない田舎の片隅の町の店舗でも、インターネットと楽天のサービスがあれば、グローバルな市場にアクセスできるという、これまでの生活を一変するような変化を与えてくれています。楽天というと「モノを購入するためのサービス」をイメージする人が多いと思いますが、実はモノを売る機会も提供している、独特のビジネスモデルを展開している企業。それだけに他では経験できない試練ややりがいが得られます。

楽天のユニークさはビジネスだけに限りません。社風も非常にユニーク。日本発の企業らしく日本文化の影響を色濃く受けていながらも、経営陣の中には欧米の大学、大学院で教育を受けた役員も多くいるため、欧米の考えや文化がきちんと融合しています。その背景には英語を社内公用語に採用しており、様々な国出身の社員が働いていることもあるでしょう。私は楽天のことを「1万人のスタートアップ企業」だと思っています。つまり歴史が浅く、しかも常に変化し続けている企業体なのです。

誰とでもオープンにコミュニケーションできる力が、楽天のエンジニアには求められる。

そんな楽天で働くエンジニアに求められるのは、技術力はもちろんですが、まずはオープンかつフラットにコミュニケーションする能力です。ネイティブ並みの英語力を求めているのではありません。その国の文化や価値観などを考慮に入れた上で、誰とでもオープンに話そうという前向きな気持ちを求めているのです。

第二に「これさえやっていればいい」という姿勢ではなく、常に仕事の幅を広げるようなアクティブさがあることです。変化があるから人は進歩、成長します。言い換えれば、同じところにずっと留まるような姿勢では成長はないということ。日々急速に変化している楽天にいるからこそ、変化と成長のサイクルのなかで力を発揮できるという面白さがあります。

楽天の理念は「インターネットを通じて世の中をエンパワーメントすることで、社会を変革し、世界を豊かにしていく」ことです。つまり、能動的に世の中に働きかけていく姿勢が大切。当社ビジネスのコア技術、インターネットの特性と同じように、ベテラン、若手の区別なくチャンスは訪れます。目の前に現れたチャンスを自分の成長につなげていくアクティブさも必要でしょう。

日本から世界へ、技術の力で新しい価値を発信していく。

総じて日本のエンジニアはおとなしいタイプの方が多いのではないかと感じています。しかしそれではもったいない。楽天は他社が提供できないような価値を提供できる可能性を秘めた会社です。それだけの経営資源も持っている。だからこそ、自分の意見を言わないのはもったいない。楽天が他の外資系インターネット企業と違うのは、日本に本社があり技術やリソースが集まっている点です。しかも同僚は日本人だけでなく、多様な国や地域出身のエンジニアが存在している。日本にいながらグローバルな環境で仕事ができるのです。こんな会社は楽天以外にそうありません。

世界中の人に必要とされるサービスを、技術を駆使して生み出していきたい。そんなマインドを持ったエンジニアの皆さん。私たちと一緒に、日本発のグローバルサービスを創っていきましょう。

#04グローバルな視点でユーザーが必要としているサービスを構築できる、統合的エンジニアへ。楽天という環境なら進化できる。

James Chen 執行役員

2000年マサチューセッツ工科大学卒業後、米国にてインターネット関連会社を起業。CTOに就任したFreeCauseが2009年に楽天に買収されたことを機に、楽天にジョイン。2011年2月に執行役員に就任、2011年9月には楽天市場サービス開発・運用部 部長に就任し、以来楽天のECサービス開発を統括している。また、サンフランシスコの開発センター設立等、グローバル開発基盤強化の推進役も担っている。

効率性とエンターテイメント性の両立にこだわってグローバルなサービスを構築していく。

私たちが展開している主要事業であるeコマースは、世界中の人に使っていただけるサービスです。そんなサービスを展開している企業は、グローバルを見渡しても限られています。そして他社とは決定的な違いがあります。それは、楽天が人々や社会をエンパワーメントすることをミッションとしたビジネスモデルを確立している点。競合他社は効率の追求に重点を置く傾向がありますが、楽天の場合、他社同様バックエンドの効率化も追求するものの、それとともに売り手には商売の楽しさを、買い手には買い物する楽しさを増幅させることも追求しているのです。例えば楽天スーパーポイントは、楽しさを追求したひとつのサービス例です。

世界一のインターネット・サービス企業になる──。これが楽天の目標です。私が文化も背景もメンタリティも異なる楽天にジョインすることを決めたのも、まさに「世界一になる」ポテンシャルがあると感じたからです。社長の三木谷の考え方が、アジア圏の企業の中で最も開かれていると感じたのも理由の一つ。そしてその目標に貢献できるという自信があったからです。

プロジェクトマネジャーおよびプロダクトマネジャーの存在が、楽天の開発を次のフェーズに導く。

世界一のインターネット・サービス企業を目指すため、楽天ではグローバル採用が進んでいます。日本のオフィスでは私をはじめ、米国、欧州など様々な国、地域の人たちが働いています。海外での採用の場合は、募集ポジションが細分化されていることが普通ですが、これまで日本オフィスで募集している技術系職種は、プロデューサー、アプリケーションエンジニア、インフラエンジニアの主に3職種でした。私が統括する楽天市場サービス開発・運用部では、開発プロジェクトにおけるプロセスマネジメントの効率化と、中長期の視点でのサービス開発の強化を目的に、2つの職種を新設しました。それがプロジェクトマネジャーとプロダクトマネジャーです。

楽天では、非常に多くの開発プロジェクトが稼動していますが、プロジェクトごとにプロセスが統一されていないという課題があります。品質がばらつくリスクがある点に加え、担当プロジェクトが変わるとそのプロセスにすぐにキャッチアップできないケースも中にはあります。プロジェクトマネジャーは、その問題を解消するためのポジションです。プロジェクトマネジャーによって横串を通し、プロセスを揃える。そうすることで品質の向上を図る役割も担います。

一方のプロダクトマネジャーは、グローバルを含め中期・長期のプロダクト戦略およびそのプラットフォームについても考えるポジション。絶え間ないプロダクトの改善と進化を技術の観点から担っていくのです。

実現したいサービスに応じて駆使する技術を適切に選択できる力、それが次代のエンジニアには求められる。

では実際、どのような人材を求めているのか、という点についてお話ししたいと思います。

第一に、新しい技術を身につける意欲があることです。当社サンフランシスコの開発拠点に、アジャイル・デベロップメントセンターという新しい開発手法を学べる組織を新設しました。日本のオフィスに所属するエンジニアたちも、数か月間現地に滞在し、そこで新たな開発手法を学んでいます。楽天で働く限り、新しい技術への習得意欲は不可欠です。

そして第二に、その身につけた技術を適切に判断して正しく使える力があることです。例えば新しいサービスのプラットフォームを設計するのであれば、各国共通のものではなく、各国や地域の商習慣に合わせたものを開発する。それが楽天のスタイルであり、他社とは明確に異なる優位性でもあります。好きな技術だけを使おうとすれば、クリアできない課題に直面したり、新しいアイデアを生み出す障壁ともなるかもしれません。だからこそ、どのような技術を駆使すべきかを適切に判断し、それを使えることが重要であると考えます。

第三に、ビジネスサイドの担当者ときちんと対話ができること。コミュニケーションやコラボレーションのスキルが求められます。どちらかが一方的に主導権を握ってサービスを開発するのではなく、スクラムを組み、密なコミュニケーションでプロジェクトを進めていくことが求められているのです。

そして忘れてはならないのが、ショッピングの仕組みをより良いものに変えていくという強いマインドを持っていること。これこそ、グローバルNo.1を目指す楽天エンジニアにとって、欠かせない資質です。

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