ダイバーシティ

Diversity is our core strategy.

起業する時、周囲には、ビジネス経験を持っている人と組むほうが良いとアドバイスしてくれた人もいましたが、私は、自分とはまったく異なるタイプの、しかも現役の大学生をパートナーに選びました。私にはビジネス経験があり、彼にはインターネットに関する知見がありました。バックグラウンドの異なる二人が力をあわせることで、楽天を始動させたのです。

その後、インターネット業界の経験者だけではなく、小売、百貨店、卸売、製造など、様々な業界の経験や専門知識を持つメンバーが加わりました。そうした多様な背景を持つメンバーたちが力を合わせて、多岐にわたるサービスを次々と展開し、お客様の様々なニーズに応じていったのです。

会社の成長に伴い、ダイバーシティ(多様性)の意味合いも深まっていきました。単に経験だけを指すのではなく、多様な文化やアイデンティティーといった背景も含まれるようになりました。こうしたダイバーシティに富んだ人材からもたらされる新しい視点は、お客様を深く理解し、また海外を含むより広いマーケットへ展開する上で、欠かせないものと考えています。

企業戦略としてのダイバーシティ

ダイバーシティは、楽天の重要な企業戦略のひとつです。私たちは、世界中から優秀な人材を雇用したいと考えています。ダイバーシティを推進すること自体が、優秀な人材が楽天にきてもらうことにも繋がっています。インターネットは、国境を越えてつながるグローバルネットワークです。楽天はそのインターネットを通じてサービスを提供していることから、世界中のお客様の要望に応えていくために、私たちの組織でも、ユニークで多様な視点を生み出すダイバーシティが実現されている必要があるのです。

多様なサービスの提供

楽天は、ビジネスの面でも、常にダイバーシティを尊重してきました。たとえば、主要事業のひとつである楽天市場は、システム化された単調な自動販売機のようなeコマースサイトではなく、多様な店舗や商品の集合体といえます。楽天市場に訪れるユーザーが、商品を発見するというショッピングの楽しさを実感していただけるような仕組みづくりをしています。

楽天は、eコマースに加え、銀行から通信事業、プロスポーツなど、数多くのサービスを提供する経済圏(エコシステム)を形成しており、さらなる多様なサービスを提供してまいります。

社内公用語英語化を通じてのダイバーシティ

社内公用語英語化を発表した際、周囲からは驚きの声が多くあげられましたが、私たちにとってはごく自然な流れで臨んだ取り組みでした。日本語という言語の枠を取り払ったことで、楽天は、多国籍の社員を擁する企業となり、グローバル展開の加速にも繋げることができました。現在では、基本的には全社員が英語でコミュニケーションを取ることができています。

雇用対象も、日本語話者のみの小さな人材マーケットから、英語を話す世界中の人材マーケットへと一気に拡がりました。実際に、社内公用語英語化以降、外国籍社員の割合は自然と増えていき、現在、楽天グループのグローバル拠点である楽天クリムゾンハウスでは、全体の19%に相当する60以上の国籍の社員が勤務しています。また、楽天単体の執行役員以上の役職においても、全体の20%が外国籍の人材で構成されており、これは、日本に本社を持つ企業の中では比較的高い割合です。

英語の社内公用語化は、迅速に私たちの組織に多様性をもたらした要因の一つといえます。

ジェンダーダイバーシティ

楽天では、ジェンダーにおけるダイバーシティも重視しています。女性社員は、全体の約40%を占め、私たちの提供するサービスの顧客基盤と似た割合となっており、ビジネス展開において重要な視点をもたらしてくれています。なお、管理職においては約20%が女性となっており、エンジニア職の多い開発部門を除くと、この数字は約25%になります。全国平均の7.6% (1) はすでに上回っていますが、今後もこの割合は伸びていくとみています。

また、女性社員がライフステージにとらわれることなく、キャリア形成を継続できるための環境整備を進めています。その一環として、2015年に移転した新社屋では、働く親をサポートする支援策として、社内託児所「楽天ゴールデンキッズ」を新設しました。この社内託児所の方針には、バイリンガル教育も含まれています。

福利厚生の促進

私たちは企業文化として、チームワーク、一致団結、そして相互理解を大切にしています。そのため、たとえば、同好会活動を通じた社員同士のコミュニケーションや交流活動を奨励しています。テニス、サルサダンスから写真の同好会まで、幅広いテーマの活動に多くの社員が参加しています。また、1日3食を基本無料で提供する社員食堂、フィットネスジム、マッサージ・鍼灸施設、祈祷室などの提供により、従業員を支援し、企業の競争力を高めています。

ダイバーシティと共に

楽天は、世界に変化をもたらす会社となることを目指しています。人類や社会の発展を促すきっかけをつくる、周囲に影響を及ぼせる先駆者でありたいと思っています。私たちは、多様な人材や考え方を擁するダイバーシティに富んだ企業として、こうした価値観・ビジョンの実現を目指してまいります。